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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人生と向き合うケアマネ
“人が好き”を原動力に

 

まじめすぎないケアマネは困難事例にも強い

 
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千葉 それは壮絶な体験だ! でも、西野代表はむしろ楽しそうに話されますね。怖いとか行きたくないとか、ネガティブな感情は湧きませんか?
 
西野 うーん、そう言われてみると、私はめったなことで人を嫌いになったりしないタイプみたいですね。さっき千葉さんに介護職に向いていますかと質問されましたが、人が好きなところはきっと私の原動力になっているのでしょう。実際、千葉市の同じエリアに女性のケアマネージャーをたくさん抱えた居宅介護支援の事務所があり、困難事例の、特に暴力を振るってしまうご年配の方がいると、そこのケアマネさんに代わって私が担当することもよくあります。
 
千葉 頼りにされているんですね。ご自分では、どうしてそこまで人を好きになれるのだと考えておられますか。
 
西野 私の場合、初めからこういう性格なのでしょう。語弊のある言い方かもしれないですが、ケアマネージャーはまじめすぎる人にはつらい職業だと思うんです。少しぐらい困難に直面しても、それをやりがいに思えないと長続きしない気がします。現場に出ると、まじめな人が多いと感じますね。私ぐらい、いい加減なのは珍しいかもしれません。
 
千葉 なるほど。西野代表は、良い“いい加減さ”を持った方なんですね。
 
西野 自分の性格を肯定していただけたみたいで嬉しいです(笑)。でも、まじめすぎないほうが良いというのは本当で、ゴールがないこの仕事を継続するために必要だと思います。
 
千葉 一方で、代表としてケアマネージャーさんたちの職場環境を整備する責務も背負ってらっしゃいますよね。特にどんなところを意識されているのでしょう。
 
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西野 従業員には自分の時間をちゃんと与えられたら良いなと思っていて、今は週3日休みをとってもらっています。テレワークを導入したことで通勤の手間をなくしたり、利用者様に関する情報共有もグループLINEで行ったりと、効率アップの工夫を重ねた結果です。
 
千葉 それは素敵ですね。介護のお仕事は重労働だろうというイメージを持っていたので、週休3日は驚きました。最後に、今後の抱負をお聞かせください。
 
西野 幼い頃から、子どもの貧困や食料難のような大きな課題に強い関心を持っていました。ケアマネの役割からは飛躍するものの、今の仕事を続けながら、例えば“食”の分野で貧しい人の助けになるような活動がしたい気持ちがあります。まだ具体的なプランではないのですが、日本国内だけでなく、世界の困っている人たちのために、現場に行って自分にできることをして、少しでも役立てられたら嬉しいですね。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分の時間をしっかりと持つことです。前向きになれる時間があれば、仕事でも力を発揮できます。あとは何より、人を好きになることですね。
(西野諭)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 ケアプランアオハダ
■ 所在地 〒260-0844 千葉県千葉市中央区千葉寺町352-7
■ 事業内容 居宅介護支援
■ 創業 平成28年
■ 従業員数 5名
■ ホームページ https://careplan-aohada.com/