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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人生と向き合うケアマネ “人が好き”を原動力に
ケアプランアオハダ 代表社員 西野諭

 
プロフィール 千葉県出身。調理師として和食店の厨房で10年のキャリアを積んだ後、20代前半から福祉業界に転職。介護福祉士や主任ケアマネージャーの資格を取得し、約20年にわたり訪問介護および居宅介護支援の提供に携わる。2016年、独立してケアマネ事務所、ケアプランアオハダを開設。現在、同じくケアマネージャーの妻と従業員3人の、合わせて5人で居宅介護支援事業所に当たっている。【ホームページ
 
 
 
ケアプランアオハダは、千葉市で活動するケアマネージャー事務所だ。元和食料理人の経歴を持つ西野諭代表が、持ち前の“人を嫌いにならない”包容力の高さで、あらゆる利用者に対し優しさあふれる居宅介護支援を提供している。いつの日か、昔取った杵柄で“食”による福祉サービスにも手を広げたいという西野代表に、これまでの歩みや、ケアマネージャーとしての考え方、従業員への思いなどをたっぷり語ってもらった。
 
 
 

自分探しから一転、福祉・介護の道で20年

 
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インタビュアー 千葉真子(マラソン元日本代表)
千葉 千葉市中央区にある、ケアプランアオハダさんにお邪魔しています。西野代表はケアマネージャーの仕事をされているとうかがいました。もともと福祉現場でのご経験が長いのですか?
 
西野 福祉・介護の世界に足を踏み入れたのは20年ほど前、20代の前半からです。高校を中退した後の10年間は、学歴不問で手に職をつけられるからと和食の料理人になり、うなぎや寿司などの店で経験を積みました。でも、そのまま料理人として定着するには至らず、23歳のときには突然オーストラリアを一周したこともあります。いわゆる自分探しですね(笑)。
 
千葉 自分探しでオーストラリアまで行くとは、すごい行動力ですね。そんな西野代表が、介護の仕事と出会われたきっかけが気になります。
 
西野 帰国後、何かしなくてはとあれこれ次の仕事を探すうち、ちょうど国内で高齢者問題がクローズアップされているのに目が留まったんです。ヘルパー2級の資格なら学歴がなくても取れると知り、さっそく研修を受けました。排せつのケアも初めての経験で、初めはやっていけるか心配だったものの、どうにか2級を取得しまして。3年の実務経験を経て介護福祉士、さらに5年後にケアマネージャー、そこから5年後に主任ケアマネと進んで現在に至ります。
 
千葉 自分探しで迷った時期もありつつ、しっかりと進むべき道を見つけられたのですね。