タージン　はりを打つときにリラックスした状態だと入りやすいということは、やはり体が緊張しているとうまくいきませんか？
 
宮路　筋肉がパーンと張りつめているより、ほどよく緩んだ状態で打ったほうがお客様も楽だと思います。だから、施術するにあたっていかに緊張をほぐしていただくかが、私たちの腕の見せどころでもあるんです。例えば、体と心はつながっているので、お客様といつも笑顔で接することで、心を起点にして体もリラックス状態に持っていけるように努めています。
 
タージン　笑うのがリラックスへの近道というのはよくわかります。笑顔でいると自然に会話も弾むのでは？
 
宮路　はい。気楽なおしゃべりはお客様の心身をほぐしてくれますし、問診で必要な情報を引き出すのにも役立ちます。お客様が普段どんな生活を送っていて、何に対して悩んでいるのかを知るのは施術の内容を決めるうえで非常に重要で、できるだけ時間をかけてじっくり聞くようにしているんです。
 
タージン　“病は気から”という言葉もありますものね。宮路院長に話を聞いてもらうだけでも、少し元気が出そうです。
 
宮路　そうだと嬉しいですね。あと、忘れてはいけないのが香りの効果です。いわゆる“もぐさ”の原料であるよもぎの葉には、リラックスを促す香りの成分が入っていますから、これを焚くだけで、室内全体を施術に適した空間にすることができます。よもぎはとっても優れた植物なんですよ。よもぎ蒸しといえば女性向けのイメージが一般的であるものの、体の中から温まって免疫力を上げられるので、男性にもおすすめです。
 
タージン　よもぎにリラックス効果があったとは初めて知りました！　最後に、宮路院長と鍼灸院らいらくさんの未来についてお聞きしたいです。開業から4年目を迎えて、今、どんな目標を描いていますか？