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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

「いつまでも在宅で」 人と人をつなぐ在宅介護
有限会社クローバー/らいおん介護ステーション 役員 海本優輝

 
プロフィール 大阪府出身。幼少期から空手に打ち込む。全国大会で優勝するなど輝かしい成績を残し、社会人になるまで競技を続けた。人助けのできる仕事に就くべく、リハビリの資格を取得後、祖母が立ち上げた介護・看護サービスを展開する(有)クローバーに就職。若手スタッフが介護・看護のプロとして成長できる環境づくりに注力している。【ホームページ
 
 
 
「病気や障害があっても住み慣れた自宅で過ごしたい」。そう思う人は多いだろう。そんな人々の願いを叶えているのが、大阪市港区のらいおん介護ステーションだ。在宅にこだわった訪問介護と訪問看護、3拠点のデイサービスを地域に提供し、利用者様がもっともリラックスできる自宅において、質の高いケアを実現している。地域密着型で利用者様のサポートに奮闘する、運営会社・有限会社クローバーの海本優輝役員と母親の海本美恵子専務に事業の詳細や今後の展望をうかがった。
 
 
 

3世代で地域を支える介護ステーション

 
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インタビュアー 能見篤史(野球解説者)
能見 大阪市港区にある、らいおん介護ステーションを運営する有限会社クローバーさん。本日は役員の海本優輝さんと、お母様の美恵子専務にお話をうかがいます。こちらの会社は美恵子専務のお母様、中村律子代表取締役が設立したそうですね。
 
海本(美) はい。人と接することが好きだった母は、1991年にエンターテイメント事業を展開する会社として立ち上げたんです。その後、より地域の皆様に貢献できる事業をしたいと考え、2006年に福祉事業に参入しました。
 
能見 地域の皆さんのため、というところが素晴らしいですね。優輝さんは、ご祖母様とお母様のお仕事ぶりを近くで見てきたことと思います。どのような経緯で今のお仕事に就いたのか、聞かせてください。
 
海本(優) 私は5歳から始めた空手に打ち込んでいて、全国大会に優勝するなど優秀な成績を残すことができました。空手は社会人になるまで続け、将来はその道へ進もうと思っていたんです。その頃まで私は、空手で好成績が残せているのは、一人で頑張ってきたからだと思っていました。しかしあるとき、自分ひとりでこの成績を残せていたわけではなく、周りの人たちの支えがあってこそのものだったと気付いたんです。それをきっかけに人を助ける仕事に興味を持つようになり、リハビリの資格取得を経て祖母と母が運営している弊社に入ったんです。