菅原(ま) 東日本大震災を経験し、都会生活にさまざまなリスクを感じたことと、幼い息子が難病にかかり、食や生活のあり方を見つめ直すようになったことがきっかけでした。息子の体のために東洋医学を勉強し、体にいいものだけを摂取することで、症状がみるみる改善したんです。その当時は食事会を開くなど東京でレストラン経営をしようと考えていました。しかし、自然療法の素晴らしさを実感し、次第に自然が豊かな場所に移住したいと思うようになりまして。そんなとき、主人が水もきれいで、空気もきれいな神流町に目を付けたんです。
菅原(昌) 最初は移住ではなく畑探しからスタートしました。私は思い立ったら即行動してしまうタイプなので、地域の方々の力も借りながら物件を見つけて、二拠点生活を経て、最終的にここに移住してきたんです。
石黒 移住のきっかけは震災を経験したこととお子さんの健康のためだったんですね。それでは、こちらで手がけていらっしゃる健康と美容に関わる事業について詳しくお聞かせください。
菅原(昌) 私はもともと美容師で、妻もヘアメイクの仕事をしていたので、1階は、ヘアサロンとして運営しているんですよ。