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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

街づくりの一翼を担う 重要な測量・設計業
扇コンサルタンツ株式会社 代表取締役 田村貴志

 
プロフィール 大阪府出身。大学卒業後、親族が設立した扇コンサルタンツ(株)に入社し、営業職として経験を積む。その中で、道路や橋梁をつくるための第一歩目を担う測量や設計、地質調査の重要性を実感し、自らの仕事に誇りを持つように。代表取締役に就任後も、安心・安全な市民生活の維持を目指して自社の役割の大きさを肝に銘じ、事業に邁進している。【ホームページ
 
 
 
街中で測量をしている人を見かけたことがあるだろう。多くの人は「測量機器の前を横切っても大丈夫なのかな?」と思う程度だろうが、実はあの仕事が私たちの街をより安全に、より快適にするための第一歩なのだ。道路をはじめとした社会インフラをつくるために不可欠な設計図と、設計図の作成に必要な測量や地質調査。それらを手がける扇コンサルタンツ株式会社の田村貴志代表取締役に、同社が果たす社会的役割や仕事への誇りをうかがった。
 
 
 

インフラ工事の第一歩目を担う

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 扇コンサルタンツの田村社長にお話をうかがいます。田村社長は3代目だそうですね。まず、御社の歩みを簡単に教えていただけますか?
 
田村 弊社は1985年に地質調査の会社として創業しました。その後、土木設計、測量、建設コンサルティングなどに事業の幅を広げ、今年、2020年7月に創業35周年を迎えます。
 
畑山 35周年、おめでとうございます! 土木設計、測量の仕事は、どういった現場に出ることが多いんでしょうか。
 
田村 携わる仕事のほとんどが公共工事の現場ですね。お取引先もゼネコンさんではなく、官公庁がメインなので、街づくりに関わる仕事が多いです。主に手がけているのは道路や橋梁の設計、そして測量ですね。測量では、道路や橋梁、下水道、上水道など、あらゆる土木工事のインフラ整備時に依頼をいただいています。というのも、工事には設計図面が必要で、設計図面にはその土地がどうなっているかを知るため、測量をしなければいけませんからね。
 
畑山 つまり、測量はインフラを整備する工事の中で、最初の作業ということですね。それを担っているのが御社だと。今まで馴染みのない業種でしたが、僕が思っていた以上に責任の重い仕事のようですね。お話を聞くのが楽しみになってきましたよ!