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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人と木のぬくもりで
誇りを持って建てる家

 
 
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壁やテーブルにもアートな工夫がある部屋で話が弾む
小澤 今までは、建売住宅の施工など、他の不動産会社や建設会社様から依頼されて引き受ける仕事が多かったんです。建売も人気物件であれば更地の段階で早々に売却済みになります。つまり、住む人が決まっています。にも関わらず、受注仕事だと、お客様と一度も顔を合わせないまま終わってしまうことが多いんです。そんな不満は持たずに設計図通りつくっていればいいんでしょうが、やっぱり、実際その家に住まわれる方と触れ合いながら仕事をしたい。だから展示場兼事務所を構えることで自社受注を増やし、お客様と「人対人」の温かみを感じながら仕事がやれる状況にしたかったんですよ。
 
三浦 お気持ち、わかります。手塩にかけた作品が後々まで残るという点でも、理想のやり方でできる案件が増えたほうがいいですもんね。
 
小澤 そうそう、後に残るというお話で思い出しました。実は私、元来祭り好きでして。ある時、地元の祭りに出るケヤキづくりの大きな山車で、修理が必要なものがあったんですよ。山車の修理は宮大工の仕事ですが、なんせ小さな町で予算がないので、当社に打診が来ましてね。文化財の修理なんて大それたこと・・・と思う半面、挑戦してみたい気持ちもあり、知人の宮大工さんの力を借りてやらせていただくことになったんです。それで全部ばらして修理したんですが、山車のどこかに必ずあるはずの作者の銘が、見つからないんです。ついにわからずじまいでした。きっと、自分にしかわからない場所に、こっそり、こっそり彫ってあるんでしょう。昔の大工は粋ですよ。感動しました。
 
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三浦 いいお話ですね。じゃあ、小澤社長も、修理した者の銘を彫るにあたって、すぐにはわからないところに?
 
小澤 いえ、すぐ見える場所に入れました(笑)。もちろん、許可をいただけたからですよ。山車は代々受け継がれていくもの。大工としてその歴史に加われたことは自分の誇りなので、自慢させてほしかったですから。同じように家づくりのほうも、自分が建てたことを誇りに思い、自慢できるような仕事をたくさん残していきたいと思っています。精一杯やらせていただきますので、家を建てられたい方はぜひご用命ください。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
人にできないことができれば自信と誇りが持てますし、楽しいですよね。私の場合は、お客様に喜んでいただける、お客様が誰かに自慢できるような建物をつくることが、仕事の楽しみです。
(小澤勝利)
 

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