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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 三浦淳寛(サッカー元日本代表)
三浦 こちらのベイシンクラフトさんはプレジャーボートに関するお仕事をされているんですよね。
 
阿部 はい、主にプレジャーボートの修理や塗装の依頼が多いですね。内装の改装や加工など、エンジンまわり以外は全てメンテナンスできます。
 
三浦 熟練されるのに何年もかかるお仕事だろうと思います。阿部代表は、もうずっとマリン業界で活動されているのですか?
 
阿部 はい。1986年に17歳で宮城県の石巻から上京してきて親方の下で修業を始めてからずっとです。その後、2003年に35歳で独立して現在に至ります。
 
三浦 職人の世界は上下関係が厳しそうに思いますが、いかがですか。
 
阿部 厳しいですよ。師弟関係が普通の業界ですし、若手は独立志向が強いです。私も周囲のそんな環境の中で、お客様へより良いサービスを提供するために技術も磨きましたし、部品の研究もしてきました。
 
三浦 後進の指導方法については、私もサッカー教室などで子供たちに教えることがありますよ。「見て覚えろ」と言うだけではなく、適度にヒントを与えてあげたほうが上達のスピードは速い気がしています。
 
阿部 指導の方法については私もそう思います。その前提として、私は若いスタッフには、アイディアがあれば失敗してもいいからやらせてみますね。
 
三浦 それは教わるほうもやりがいがありそうですね。ちなみに、2014年現在でスタッフは何名いらっしゃるんですか。
 
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阿部 代表の私と社員3人、外注1人の5人体制ですね。独立した当初はなかなか思うように仕事が入って来なくてね(笑)、私一人で作業をこなしていました。そのうち、日に日に作業の請負も増えて一人二人と社員を増やすことができまして、おかげさまで2009年には法人化することができました。
 
三浦 私は自動車が好きで、メンテナンスやカスタマイズにも興味があります。船も同じじゃないかと思うんですが、職人さんによって仕上がりが全然違いますよね。