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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポートvol.24 天下を取りに行く気概があるか

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.24 天下を取りに行く気概があるか 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

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皆さんこんにちは、佐藤勝人です。今月は初日からいいニュースが飛び込んできたね。ノーベル賞だよ、ノーベル賞。今年のノーベル医学生理学賞を京都大学の本庶佑(ほんじょ たすく)教授が受賞した。「おお!」って思った人は多かったんじゃないかな。
 
 

本庶佑教授のノーベル賞受賞に
日本男児の反骨精神を見た

 
天下取りの熱気がこもる「プレミアム勝人塾」第1回の様子
天下取りの熱気がこもる「プレミアム勝人塾」第1回の様子
何気なくテレビをつけたら受賞のニュースが流れてきて、すごいなあ、それにしても変わったお名前だなぁ、って思いながら受賞会見の映像を見てたんだよね。そうしたら、先生がいいことを言ったの。「教科書なんか信用するな! 他人の言うことなんか信じるなバカ! 自分の頭で考えろ!」ってね。まあ、途中の「バカ」は私の付け足しだけど(笑)、シビれたねぇ。
 
本庶先生は74歳だってね。やっぱこの世代の日本人はこういうところがあるよ。反骨精神が核になってる。これが本来の日本人だな、って思ったよ。話によれば、先生はアメリカで研究生活を送っていたけど、ある時から子どもの教育のために日本に帰ったんだそうだ。日本はアメリカに比べて科学研究の予算が段違いに少ないけど、先生はそのこともわかったうえで、「だったら、この予算だと誰もできないような研究成果を、俺があげてやろうじゃねえか!」というふうに考えたんだそうだ。
 
こういう考え方をできる人が今ホントいないのよ。自分を信用しない人ばっかり。教科書とか偉い人の話はすぐ信用するくせに、自分の目と頭は信じない。判断を他人任せにして自分だけリスク回避を決め込むやつが多すぎる。本庶先生はその真逆を勧めている。だから私は感動したんだ。
 

人口800人の山里で
北陸一番の評判店を育てた社長

 
今回はもう1人シビれる人物がいた。石川県白山市白峰にある豆腐店「山下ミツ商店」の山下浩希社長だ。彼も「やってやろうじゃねえか!」っていう精神の持ち主で、2代目か3代目なんだけど、すごかった。
 
山下社長とは商業界(編集部注:連載コラム「ニッポン勝人塾」等で佐藤氏が10年以上関わっている業界誌系出版社)のほうで以前から知り合ってはいたけど、店にお邪魔したことはまだなくて、9月の18日に福井県の勝山市で仕事があったから、初めて行ったわけ。彼が車で迎えに来てくれて、勝山の市街から山に入り、渓を越え山を越えて、初めて降り立ったその白峰地域は、山里の村だった。人口わずか800人。掛け値なしの田舎。でも、こんな山里で、山下社長は先代の豆腐店を継いで、今や北陸で一番という評判の豆腐を育て上げた。
 
すごいよね。だって800人だよ!? そんなところで商売を継ぐなんて、理屈から入ったらありえないよ。しかも豆腐なんていう日持ちしない商品で。私、現地で「もし俺だったらやってたか?」と自問したけど、「できん!」と思ったもん。仮にこれが昔だったら、都会のものを情報のない田舎に持ってきて結構いい値段で売って儲けることもできたけど、今は田舎も都会も情報は一緒だ。「こだわりの豆腐」の価格相場もみんな知っている。荒っぽい儲け方はできない。しかも商圏人口は圧倒的に足らない。そこでやろうと思ったら、よほどのバイタリティと実力がないと無理だよ。山下社長はそれをわかったうえでやったんだ。すごいよ。マジ感動だよ。
 
 

やるもやらないも自分次第
理屈に逃げず、実践あるのみ

 
山下ミツ商店さんのスタッフは10名前後。整備の行き届いた立派な工場は見学もできるようになっている。白山の清流の水でつくる豆腐の味はもちろん最高だ。それを金沢市内のデパートに卸して、ブランディングして、他にも出張販売みたいな感じであちこちトラックで売りに行って、自ら販路を開拓している。方法論は他と一緒だ。何も特別なことはしていない。商品から逃げずに品質を突き詰めて、外商から何からあらゆる販売チャネルを駆使して売っているだけ。
 
でも、言葉にすれば簡単だけど、なかなかできることじゃないよこれは。普通は途中で逃げたくなって日持ちする商品を売り始めたりしちゃうものなんだ。で、そっちが儲かるようになると肝心の豆腐がおろそかになり、日持ちする商品が飽きられる頃には戻る商品がなくて一巻の終わりだ。そんな現場をいくらでも見てきたよ。
 
山下社長も本庶先生も、豆腐だからどうとか予算がどうとか、そういう理屈で動いていないよね。やるもやらないも自分次第。そしてやるとなったら天下を取りに行くつもりで実践あるのみ。この気持ちが大事なんだと思う。
 
 

「100年企業」なんて結果論だ
セーブするな! ガンガン行け!

 
「天下を取りに行くつもりで」というところからつなげて、この話もしておこう。9月26日、栃木で初めて開催した勝人塾の話だ。「勝人塾なら栃木でも前からやってたじゃん?」と思うかもしれないが、あれとは別。こっちは「プレミアム勝人塾」だ。
 
栃木は地元だし、会場もあるから、他県の倍以上の頻度で、それこそ毎月やる勢いで勝人塾を開いてきた。そんなペースを7年も続けたから、もうそろそろ一段階上のレベルを追求したくなってきたんだよね。
 
各地でやっている勝人塾はどちらかというと個々の参加者の事情に照らして今のビジネスをどう伸ばすかという話が主になっているが、参加者は創業者じゃない2代目3代目も多く、それこそ好きで始めたわけじゃない本業を親から引き継いで維持しているのはわかるけど、男ならば何かで天下を取りたいというのもある。ならばさらに発展させて新規ビジネスで天下を取りに行きたいという雰囲気も生まれてきたので。それに応えた形だ。
 
まあ正直なところ、私自身の欲求不満もあったかもしれない。だって、「企業としてどう生き残るか」とか、「100年企業」とか、そんなことばっか考える人が多いけど、私、そういうのやだもん。死んだ後のことまでわからんって(笑)。私の大先輩で憧れだったコジマ電機の小島勝平社長も、家電量販店で初めて売上高5000億円を達成したのに、人望も人脈もあって組織もちゃんとつくって後に残したのに、それでも、本人が亡くなったら業績が悪化して早々にビックカメラに取り込まれちゃったよ。ビジネスの世界なんてそんなもんなんだよ。
 
100年企業になろうと思ってなった企業って、いないと思うよ。100年続いたのは結果論であって、最初から「足るを知る」とか言って力をセーブしていたら、中身のない会社になってしまう。それじゃ本末転倒だ。幸いにもプレミアム勝人塾はベンチャーの立ち上げ支援の実績が豊富なテックウェーブ社のマスキンこと増田真樹氏も手伝ってくれるし、ここらで一発、みんなで天下を取りに行きますよ! ヨロシク!
 
10月17日~11月30日までの勝人塾
経営者の悩みを即解決! 少人数制・公開コンサルティング形式の経営者のための勉強会「勝人塾」。2018年10~11月は下記日程で行います。当日参加、大歓迎!
 
■10月23日スマホ時代のチラシ影響力最大化セミナー
https://www.shogyokai.co.jp/sp/seminar/63/

■10月24日第2回プレミアム勝人塾IN宇都宮
https://www.facebook.com/events/547780668984024/

■10月24日第69回とちぎ勝人塾IN宇都宮
https://www.facebook.com/events/864881100568949/?ti=icl

■11月6日第28回わかやま勝人塾IN紀伊田辺
https://www.facebook.com/events/722702844736929/
 
■11月8日第33回おおさか勝人塾IN大阪
https://www.facebook.com/events/260561381238747/
 
■11月9日第39回ぎふ勝人塾IN岐阜
https://www.facebook.com/events/2073708366225738/
 
■11月13日〜19日第13回アメリカ商業視察セミナー
https://www.facebook.com/events/1068085820036790/
 
■11月21日第38回にいがた勝人塾IN巻
 
■11月27日第12回とうほく勝人塾IN八戸
https://www.facebook.com/events/2095079777191778/
 
■10月22日 15:00~16:00 第3回「ニコニコチャンネル ニッポン勝人塾」
http://live.nicovideo.jp/gate/lv315877056
 
 
 
繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
 vol.24 天下を取りに行く気概があるか
   

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ株式会社・代表取締役副社長/日本販売促進研究所・商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司・チーフコンサルタント/作新学院大学・客員教授/宇都宮メディアアーツ専門学校・特別講師

 経 歴  

1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキャノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)など。新刊の『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方』(同文舘出版)が好評発売中。

 オフィシャルサイト 

http://satokatsuhito.com/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 
 
(2018.10.17)
 

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