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ちくわぶのグローバル化 ~関東ローカルフードから世界の味へ~

 
 
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関東圏外の皆様、これが「ちくわぶ」です。切り口がスタイリッシュ!
 寒い日は、コンビニのレジ前にあるおでんが恋しい・・・という人は多いはず。コンビニによっては、関西と関東で出汁を変えている店もあるように、おでんはかなり地域性を反映した食べ物だったりする。地域変われば、具材も様々。関西の場合、“コロ” や “サエズリ” といったクジラの部位をはじめ、タコや牛スジなどがその例かもしれない。しかし、まぁクジラは珍しいとしても、食材としてイメージできるものばかりだろう。しかし、関東のおでんにおいて、名前を聞いても他エリアの人はイメージもわかないというおでんダネがあるのだ・・・。そいつの名は 「ちくわぶ」! 東京を中心とする関東ではおでんダネの人気上位の常連であり、なくてはならない一品なのだとか。だが、一部の地域をのぞき、中四国や関西といった西日本では、まったくの無名で 「ちくわぶって、ちくわの親戚??」 状態。こうした発言は、「おでんのちくわぶは、ショートケーキのイチゴのようなもの!!」 と豪語する、生まれも育ちも東京は葛飾柴又というB-plus某スタッフには、とんでもないカルチャーショックらしい。
 
 「ちくわぶ」 は漢字で書くと 「竹輪麸」。「竹輪」 型の 「生麩」 の一種と言われている。が、つくり方は生麩とはかなり違い、小麦粉と水と塩をこねて成形し、蒸してつくる。・・・あれ? ということは、ちくわの親戚どころか、うどんの親戚なのでは? う~ん、おでんダネの中でも、かなりの個性派。もしかして、「ちくわぶ」 には、おでんよりもっと輝ける場所があるんじゃなかろうか? そうすれば、関東のご当地アイドル的なポジションから、その名は全国区・・・いや、世界の 「CHIKUWA-BU」 になることだってあるかもしれない! そこで、「ちくわぶ」 の無限の可能性を試すべく、日本でもメジャーな4ヶ国の料理にアレンジしてみた。それがこちら!
 
イタリアン・・・「ちくわぶ」 をペンネに見立て、トマトの旨みを活かしたシンプルな 「ポモドーロ」に!
フレンチ・・・マカロニではなく、「ちくわぶ」 にたっぷりホワイトソースとチーズを合わせてグラタンに
中華・・・「ちくわぶ」 を肉の代わりにするという新発想。オイスターのコクを効かせた青椒肉絲風
韓国・・・縦に切り、従来の姿からイメージチェンジした 「ちくわぶ」 で、甘辛さがクセになるトッポギ
 
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イタリア代表! シンプルなトマトソース 「ちくわぶのポモドーロ」
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フランス代表! クリーミーなホワイトソースの「ちくわぶグラタン」
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中国代表! 肉の代わりにちくわぶなので「青椒ちくわぶ絲」か・・・?
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韓国代表! 切り方もトック風にこだわった「ちくわぶのトッポギ風」
 
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日本代表! 和食らしくカツオ出汁で煮含めた「ちくわぶの煮付」
 グラタンにおいては、材料のほとんどが小麦粉だが、それはどうでもいい。せっかくなので、例のごとく、B-plusスタッフ十数人に実食してもらい、一人一票ずつ投票してもらうことに。中には 「生まれて初めてちくわぶを食べる」 というコテコテの関西人も。ファーストちくわぶが、まさかこんな形だとは、一体誰が想像しただろうか。念のため、日本代表としてスタンダードにカツオ出汁で炊いた 「ちくわぶの煮付け」 も用意した。さて、世界の強豪の中で、どれだけ健闘してくれるか楽しみだ。「これ全部ちくわぶ?」 と、まずはなかなかの好感触。「ちくわぶ」 の鮮やかな七変化に「お前を見直したよ!」 と感動の声も。「一票だけなんて・・・悩む」 と、誰もが考え抜いた末に、一位を獲得したのは・・・!?
 
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 トッポギ風ちくわぶ!! 「食感がトッポギに近いし、とにかく甘辛の味付けが合う」「ご飯が進む」「ビール飲みたい」「トッポギよりちくわぶのほうが甘味があって、好きかも」 などの声が。確かにモチッとした食感に甘辛いタレの相性は抜群だった。ちなみに、次点は、グラタン! 「ちくわぶとクリームソースの相性が良い」「マカロニより食べごたえがあって満足!」 とのこと。まぁ、ホワイトソースと 「ちくわぶ」 の原材料は同じだから、相性が良いのもうなずけるような・・・。
 
 ちなみに、日本と中華は同票3位。「食感や甘味も含めて、バランスが良い」 という青椒肉絲風は切り方も薄切りにしたのが功を奏するも、インパクトに欠けたか。そして 「どれも美味しいけど、やっぱり出汁で煮たちくわぶが一番好きだな」 と、温かいコメントも寄せられました。意外だったのがイタリアン・・・。「パスタにない食感が良い!」 という反応もあったものの、その 「パスタにない食感」 が微妙だったのか? しかし、ソースや切り方を変えて再挑戦する価値はありそうだ。
 
 
 ということで、わりと様々な料理で本領を発揮することがわかった 「ちくわぶ」。近い将来、世界の食材と肩を並べられるようになりそうな気がしている! 「ちくわぶ」 は、その生涯を関東のローカルおでんダネでは終わりはしない。世界の 「CHIKUWA-BU」 を目指して、頑張れ 「ちくわぶ」! 皆さん、パスタの代わりに、トッポギに、お肉の代わりに・・・各国料理での 「ちくわぶ」 の実力を、ぜひお試しあれ!
 
 
 

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