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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
 
自身はご両親の方針で、幼稚園から高校まで国内のインターナショナルスクールに通っていたという関根さん。その後はアメリカの大学を選んで進学し、首席で卒業。多様な国の友人たちと共に学び、育つという特殊な環境の中で、どんな価値観が築かれてきたのだろうか。
 
 

グローバルな環境で身に付いた柔軟性

 
私が通っていたインターナショナルスクールには、だいたい20ヶ国以上の子たちがいたと思います。どの国の子もそれぞれ、文化はもちろん、見た目も育ってきた環境も、普段食べる物も違うんです。そんな環境で十数年過ごしたからか、考え方も含めてみんな違っていて当たり前で、その“違う”という事実を知ったうえで、物事を判断すればいいのだと知りました。無理に違いを全部受け入れようとしてしまうと、必ず自分の中で矛盾が生じてしまいます。だから違いはちゃんと理解しつつも、それを受け入れるか受け入れないかは、自分で決めていい。インターナショナルスクールでは、そういった考え方を学びました。
 
その後は「自立したい」という一心で、アメリカの大学に進んで寮生活を始めました。行ってみると寮のフロアは男女共同で、すぐ隣の部屋では男の子2、3人が生活していても、女の子はバスタオル1枚で平気な顔して廊下を行き来してるんですよ(笑)。しかもその状態で、廊下で会った男の子とハグするんです! 最初見た時は本当にびっくりしました。でも周りは誰も気にしていないんです。なので、私も1週間で慣れちゃいました(笑)。 
 
それから、私のルームメイトはブラジル人の明るくてオープンな女の子で、いつも部屋のドアにストッパーをして開け放していました。だから部屋には常に誰か知らない子がいる状態で、部屋に帰るたびに「初めまして、麻里です!」って挨拶していたんです(笑)。私はひとりっこなので、その状況に最初は戸惑いましたが、どうしても1人になりたい時は外に行けばいいんだ、と気付いてからは、割り切れるようになってストレスがなくなり、むしろ友達がたくさんできたので、ルームメイトに感謝です。
 
そんなふうにアメリカではいつも、置かれた場所でいかに楽しむかを考えるようにしていたので、自然と発想力や柔軟性が身に付いてタフになったと思います。そこで身に付いた精神力や対応力は、仕事にとても活きていると感じます。