惠 はい、日本だけでなく中国などの海外から仕入れた原毛や刷毛、ブラシやその他の塗装用品が入っています。ヘアブラシもあれば、靴ブラシやペットブラシ、歯ブラシなど、種類はさまざま。弊社ではそういった商品を仲介業者に卸し、最終的に消費者へ届けているんですよ。そのほかに、OEMのご依頼も承っています。
狩野 幅広い種類の商品を取り扱うことができるのは、並々ならぬ努力の結果だと思います。惠社長の現在に至るまでの経歴を教えてください。
惠 若い頃の私は型枠業で、父と弟と型枠工事会社を起業したんです。その後、20歳で社長となり、必死に事業に取り組みました。すると順調に業績が伸びていき、29歳のときには従業員を20人以上抱える会社になったんですよ。そんな会社を見て私は「やりきったな」と感じ、父や弟、従業員らにすべてを託して退職したんです。
狩野 それは興味深いですね。あまりにも大胆な行動で驚きますよ。
惠 私は型枠業で関西中を走り回ったので、次は世界を相手に仕事がしたくなったんです。ただ、ゼロからの再スタートは簡単にはいかず、定職にありつけたのは2年後でした。それが弊社の前身の貿易会社だったんです。平社員として入社した私はもちろん商材の知識もありませんでした。それでも営業職として新規開拓を成功させて、売り上げを数倍に伸ばし専務に昇進したんです。そして、転職から13年で次期社長に指名されました。2023年11月に私が事業譲渡したとき、社名も変えたんですよ。
狩野 型破りな生き方だなぁ。しかも、行く先々で成功しているところがすごいですよ。それにしても、わざわざ社名を変えた理由が知りたいです。
惠 私が社長に就任する少し前に前社長が急逝してしまったんです。それで、社長就任までのスケジュールを前倒しすると同時に、株主の構成を変えるなど組織を見直しました。結果として従業員全員が私についてきてくれることになったんです。そんなみんなの存在が、私が前に進む原動力になり私の名前からMKにしました。
惠 私が社長に就任する少し前に前社長が急逝してしまったんです。それで、社長就任までのスケジュールを前倒しすると同時に、株主の構成を変えるなど組織を見直しました。結果として従業員全員が私についてきてくれることになったんです。そんなみんなの存在が、私が前に進む原動力になり私の名前からMKにしました。