宮地　お仕事をするにあたって、吉田社長が大切にしていることはなんでしょうか。
 
吉田　最初から最後まで、私自身が責任を持って対応することですね。ご親族の方の、「どのように故人を送ってあげたいか」という思いに寄り添いたいと考えています。というのも、葬儀会社によっては、打ち合わせをした担当者と実際に葬儀を取り仕切る担当者が異なる場合があるんですよ。実際に、担当者が変わったことで別のご遺体を火葬してしまったという事例もありました。また、まるで流れ作業のように機械的に対応するケースも少なくないんです。私としては、それではご遺族の気持ちが報われないと思うんですよ。
 
宮地　遺族の気持ちに寄り添ってくれる担当者の方だと安心できますよね。私もそのような経験がありますよ。祖父のお葬式をあげるときに、打ち合わせからずっと同じ方が担当してくれ、とても良い方でしたので今でもお名前を覚えています。
 
吉田　それはなによりですね。私自身も、親や妹を既に亡くしているので、みなさんそれぞれ故人の方への思いがあることを身にしみて経験しています。ただでさえ親族との別れで悲しいのに、葬儀社の対応でより悲しい気持ちにさせるわけにはいきませんからね。
 
宮地　お葬式は故人のためでもあり、ご遺族の方の心の整理のためでもあると思います。親身になってくださる担当の方がいればとてもありがたいです。しかもお葬式が終われば相続をどうするか決めねばなりませんよね。