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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ワンちゃんやネコちゃんと暮らせる 笑顔咲くグループホーム
株式会社Dogs音頭 代表取締役 鴨脚知永

 
プロフィール 大阪府出身。シンガーソングライターとして活動中、交通事故により右手に重傷を負う。リハビリを機にスポーツに目覚め、トレーニングをスタート。37歳でアマチュア総合格闘技に挑戦、ネット販売事業の傍ら、総合格闘家としてプロデビューを果たす。総合格闘技の経験を重ねながら人生の目標を模索し、自身のような障がい者を支援するため2019年(株)Dogs音頭を設立。現在、門真市内で5棟のグループホームを運営している。
 
 
 
障がい者が自立して生きていくためには、周囲からのサポートが欠かせない。株式会社Dogs(ドッグス)音頭の鴨脚知永代表取締役は、24時間・365日体制で入居者を父のように見守る。鴨脚社長が運営するグループホームの大きな特徴は、ワンちゃんやネコちゃんたちと暮らせるという点にある。ワンちゃんやネコちゃんたちとの暮らしを通じて規則正しい生活を促し、他者を思いやる心を育むことが目的だ。一人ひとりが笑顔で暮らせる場所をつくるため、鴨脚社長の挑戦は続く。
 
 
 

事故を機に切り拓いた、新しい道

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 本日は、大阪府門真市で障がいのある方のためのグループホームを5棟も展開している、株式会社Dogs音頭さんにお邪魔しています。鴨脚社長ご自身も、障がい当事者であられるそうですね。
 
鴨脚 障がい等級で言うと、私は右手四指機能全廃の4級ですね。29歳で事故に遭い、右手に大怪我を負ってしまったんです。ちょうどシンガーソングライターとしてCDデビューを果たしたばかりの頃でした。
 
畑山 アーティストとしてこれから、というときに・・・。それは大変でしたね。
 
鴨脚 でも、リハビリを機にスポーツに目が向くようになったんです。障がいがあっても楽しめる水泳やブラジリアン柔術などのトレーニングを始めまして、一般競技やパラ競技の大会にも積極的に出場しました。友人に「片手でもできるから」と誘われ、格闘技道場にも通うようになりましてね。最終的にはプロ総合格闘技家としてDEEPとGLADIATORと言う団体で18戦の実績を積みました。
 
畑山 大怪我をしても塞ぎ込むのではなく、どんどん新しい道を切り拓いていかれたんですね。かっこいいなあ!