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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ワンちゃんやネコちゃんと暮らせる
笑顔咲くグループホーム

 

保護犬と和み、スポーツで自己肯定感UP!

 
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畑山 スポーツは趣味の領域として、お仕事に障がい者支援の道を選ばれたのには何か理由があったんですか?
 
鴨脚 自分が生涯にわたり情熱を傾けられる仕事は何かと考えたときに、「自分と同じように障がいに苦しむ方の助けになりたい」と思ったからです。障がい者になってから職業訓練校に通いパソコンの技術を学んだので、最初はネット販売でエクステリアを提供する仕事をしていたんですよ。ただ、ネット販売も過当競争の時代に入ったので、「これからは自分が本当にやりたい仕事をしよう」と、2019年にグループホームを始めることにしました。
 
畑山 障がい者の方々を支えたい思いと時流への判断が組み合わさって、開業に至ったわけですね。では、そのグループホームについて詳しく教えてください。
 
鴨脚 障がい者グループホームとは、障がいのある方が必要な支援を受けながら共同生活を行える住居です。入居者それぞれに個室があり、トイレやお風呂などは共用になります。障がい者の方がなるべく自立できるようにサポートをすることが、私たちの役割ですね。
 
畑山 ホームページには「保護犬と暮らす障がい者グループホーム」とありました。5棟のグループホームすべてでワンちゃんを飼っているんですか?
 
鴨脚 はい。他の棟には保護トカゲちゃんや保護ヤモリちゃんもいますよ(笑)。そして、入居者さんがワンちゃんやネコちゃんを連れて入居してくる場合もあるので、とても賑やかですよ(笑)。
 
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畑山 え! ネコちゃんも含めて、動物と一緒に入居できるんですか?
 
鴨脚 ワンちゃんやネコちゃんも大切な家族ですから、できるだけ受け入れてあげたいと思っています。それにワンちゃんやネコちゃんとの暮らしには、メリットがたくさんあるんですよ。アニマルセラピー効果と言いますか、当施設では、ワンちゃんやネコちゃんがいることで入居者同士の些細なケンカが目に見えて少なくなりました(笑)。
 
畑山 ワンちゃん・ネコちゃんがいることで心が癒やされ、穏やかになるんでしょうね。
 
鴨脚 そうですね。もう一つ大きな特色は、週に1回、キックボクササイズのレッスンを受けられることです。格闘技道場の後輩が教えに来てくれるんですよ。プロの的確な指導で、皆さん、みるみるうちに上達します。レッスンをすごく楽しんでおられますね。
 
畑山 私もジムを経営しているので、すごくわかります! 運動して思い切り汗を流してストレスを発散できるし、褒められると集中力も自己肯定感もどんどん上がるんですよね。グループホームでキックボクササイズができるとは、素敵なお取り組みだなあ。