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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

熟練の技術で丁寧に運搬
老舗のピアノ運送会社

 

スキルを高め合いながら、人々の思いを運ぶ

 
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石黒 私の夫であるロックバンド・LUNA SEAの真矢くんも、コンサートツアーなどで全国各地を回ることが多々あるので、楽器の運搬について共通点も多くありそうですね。真矢くんの場合はドラマーですのでドラムセットは分解して運べるものの、例えばスピーカーなどは精密な機材ですから、少しの衝撃でも音の出が悪くなってしまう場合もあると聞きます。
 
佐藤 おっしゃる通りですね。それにピアノなどの木製の楽器は、環境の変化によっても音色が変わってしまいます。例えば、温度や湿度が高くなると木材が水分を吸って膨張したり、逆に乾燥して収縮したりすると、部品が緩んでしまうケースも少なくないんですよ。
 
石黒 とてもよくわかります! 真矢くんをはじめ、さまざまなアーティストがよく米国のニューヨークでレコーディングを行うのも、空気が乾燥しているので木材が締まり、音が良く響くからだそうなんです。ピアノはもちろん、ギターやベース、ドラム、ヴァイオリンなどもすべて木製ですから。ちょっとした環境の違いで音のズレが生じてしまうのは、プロのアーティストにとっては死活問題ですよね。
 
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佐藤 本当にそう思います。特に日本の夏は高温多湿ですからね。近年では地球温暖化の影響などから、ますます気温が高くなっていますし、これからさらにピアノをはじめとする荷物の取り扱い環境を変えていかなければならないと感じました。そのため、近いうちに空調管理が可能な車両の導入も検討しているんです。
 
石黒 なるほど。自然環境の変化にも対応できる柔軟性があるからこそ、これまで長年にわたって実績を積んでこられたのでしょうね。最後に、今後の目標についても教えてください!
 
佐藤 より一層スタッフたちのスキルをどんどん向上させていきたいですね。現在、弊社では20代から40代ほどのスタッフ10名が所属しており、まさに精鋭ぞろいだと自負しています。これからさらに技術を磨くとともに、ピアノや精密機械など、私たちが運んだものを使うお客様の身になって考えながら、丁寧な作業を心がけていきたいです。
 
石黒 素晴らしいお考えですね。ただものを運ぶだけでなく、それを使う人の思いも一緒に、大切に運んでいるのだなと感じました。これからもスタッフのみなさん同士で技術を高め合いながら、より多くのお客さんに喜んでもらえる仕事を続けていってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
現状に満足せず、チャレンジを続けていくことですね。そのうえで、どのようにすればより良い仕事ができるか新しいアイデアを考えるのが、私にとっての楽しみなんです。
(佐藤栄一)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社佐藤ピアノ運送
■ 本社 〒337-0003 埼玉県さいたま市見沼区深作2-3-24
■ 事業内容 ピアノの運送・買い取り/精密機器・医療機器・重量物の運送/ピアノの販売およびピアノに関連する製品の販売/施設・交通誘導警備
■ 設立 1982年12月
■ 従業員数 11名
■ ホームページ https://www.310.co.jp
※営業目的のお電話は固くお断りいたします。