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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

利用者のペースに伴走し 一般就労の道へ送り出す
株式会社Re'ussite 代表取締役 河田達也

 
プロフィール 京都府出身。16歳から働き始め、塗装業や鳶職に従事。知人の職場を見学した際、福祉職に感銘を受ける。その後、転職先の名古屋で介護の仕事経験を積んだ末、2021年12月に(株)Re'ussiteを設立し、翌年に就労継続支援B型事業所ラ・ポーズを開業した。自治体や支援機関とのつながりを通じて多様な案件を受注し、軽作業として利用者に提供。利用者家族とも連携し、個人の特性に寄り添った支援を行っている。
 
 
 
かつては鉄骨鳶だった、株式会社Re'ussite(レウシート)の河田達也代表取締役。向き合う相手が建物から人に変わったきっかけは、介護に勤しむ友人の仕事現場だった。「ありがとう」と笑う高齢者に衝撃を受け、福祉の意義を直観したのだ。以後、福祉業界に身を転じ、就労継続支援B型事業所ラ・ポーズを開設。利用者に即したサポートを行い、一般就労へと導いている。誰かのために尽くしたい、その思いは転職以来びくとも揺るがない。
 
 
 

感謝の笑顔に衝撃を受け、福祉業界へ

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 株式会社Re'ussite(レウシート)が運営している就労継続支援B型事業所、ラ・ポーズさん。河田社長は、ずっと福祉業界に身を置かれてきたのでしょうか?
 
河田 いえ、もともとは建設業界で働いていました。福祉と出合ったのは、夜間介護に勤しむ友人の仕事現場を見に行ったときです。ある利用者さんが「いつもありがとう」とおっしゃいましてね。「社会に貢献できて達成感を得られる仕事があるんだ」と胸を打たれ、自分も福祉に携わりたいと感じました。その方の笑顔は、今でも忘れません。
 
濱中 その笑みが、福祉職の素晴らしさを教えてくれたのですね。
 
河田 はい、転職のきっかけです。名古屋で介護職に就いて経験を積みながら福祉を学び、事業に必要な資格も取得して2021年に弊社を設立し、翌年には当事業所を開業しました。社名と事業所名はフランス語でして、「Re'ussite」は「達成」、「ラ・ポーズ」は「憩い」を意味します。
 
濱中 どちらの名もおしゃれで、印象強いです。
 
河田 そう言っていただけて嬉しいです。当事業所については、憩いの場になってほしいと思って名付けました。