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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

“お母さん”を全力支援 スタッフ思いの訪問介護
合同会社一華 代表社員 大野英樹

 
プロフィール 兵庫県出身。シングルマザーの母親を助けるため、中学卒業後から働き始める。水産関係の仕事に長く携わり、その道一筋に歩んでいるさなか、病身の母を支えることを通じて介護職に関心を持つ。その後(同)一華を立ち上げ、訪問介護サービスを提供するケアステーション一華を開設した。ヘルパーをはじめとするスタッフと共に利用者に寄り添い、地域で厚く支持されている。
 
 
 
介護が欠かせない超高齢社会にあって、忙しい家族を支えるヘルパーの存在は大きい。介護サービスを担う事業所は多く、そのカラーもさまざま。神戸市に拠点を置くケアステーション一華は、業界に新規参入したばかりの新しい事業所である。代表社員の大野英樹氏は、サービスの利用者だけでなく、働くスタッフへの思いやりにも溢れた人物だ。いずれは、子どもを持つ親たちを助ける活動もしたいと夢を抱いている。
 
 
 

介護と水産の仕事の二刀流

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 訪問介護サービスの事業所、ケアステーション一華さん。まず、大野代表のこれまでの歩みから教えてください。
 
大野 私は、シングルマザーだった母に楽をさせてあげたくて中学卒業後から働き始めました。18歳で水産業界に飛び込んで以来、ずっと身を置いています。
 
濱中 現在も水産業を続けておられるんですか!
 
大野 はい、水産と介護の二刀流です(笑)。水産一筋だった自分が介護職にも関心を持ったのは、母の病気がきっかけです。胃がんを患った母の入浴手伝いなどを行っているうち、「介護の仕事をしたい」と考えるようになったんですよ。
 
濱中 お母様のような要介護者の方はもちろん、大野代表ご自身のようなご家族も合わせて支えたい、と思われるようになったんでしょうか。
 
大野 はい、そう志して2024年に弊社を設立し、事業をスタートさせました。この業界では「半年持てば基盤ができる」と言われています。その“半年”をクリアできない事業所が後を絶たない中、弊社はいろいろなご縁や支えもあって乗り切れました。