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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

元利用者も運営で活躍! 就労支援で一歩を後押し
株式会社Lanisoar/就労継続支援A型アトリエきらら 代表 小林愛実

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 神戸市垂水区の就労継続支援A型アトリエきららさん。運営する株式会社Lanisoar(ラニソア)の小林代表が、福祉の仕事を始めたきっかけを教えていただけますか。
 
小林 私は以前、ピアノ教室を開いていました。ただ、それだけで食べていくのは難しく、いろいろなアルバイトもしていたんですよ。そんな中、知人から「人手が足りないので手伝ってほしい」と就労継続支援A型の事業所に誘われました。15時頃には終わると聞き、最初は「これならピアノ教室と兼業できる」という軽い気持ちで勤め始めたのが正直なところです。
 
狩野 でも、働くうちに考え方が大きく変わったようですね。
 
小林 ええ。私は障がい者の皆さんに対して「一人では何もできない」などの偏見を持っていました。でも、皆さんと関わる中で、それは一方的な思い込みだったと気付いたんです。別の施設に転職し、さらにこの仕事への理解を深めるうちに、誰かのためでなく、なりたい自分になるための手段としても、理想の事業所を立ち上げようと決意し、2023年に弊社を創業しました。
 
狩野 小林代表の率直なお気持ちに感動します。スタッフさんの陣容は?
 
小林 最初に勤務した事業所の利用者だった舟引洋一さん、そして、サービス管理責任者の女性と3人で力を合わせて開業しました。利用者からスタッフに転身した舟引さんの活躍が障がい者の皆さんの希望になればと思いますし、利用者さんと私や管理者の間で相談役になってくれるので、舟引さんには本当に感謝しているんですよ。
 
華やかなドライフラワーのアレンジメント
華やかなドライフラワーのアレンジメント
狩野 利用者と運営者、両方の目線で動ける舟引さんの存在は貴重ですね。女性と男性のバランスもちょうどいいと感じます。お仕事はどのようなものがあるのでしょう。
 
小林 アトリエきららは女性の利用者さんが6割を占めており、ドライフラワーアレンジメントに力を入れています。ブーケやリース、ハーバリウムキット、レジン小物の制作など、華やかでやりがいのある作業をご用意しているんですよ。もちろん、そのほかにもチラシづくりやポスティング、箱折り、袋詰めなどの軽作業、さらにはハウスクリーニング、お墓掃除、庭掃除など、一人ひとりの得意不得意を見極めながら、利用者さんのご要望に合わせ、多種多様な仕事をご提供しています。