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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

技術と経営の両面から ものづくり企業を支える
OZ-LABO 代表 尾崎勝彦

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 大阪府出身。名古屋工業大学工学部機械工学科を卒業後、東京工業大学大学院総合理工学研究科に進学。エネルギー科学専攻で修士課程を修了した。その後、(株)神戸製鋼所に入社し、仕事と並行して東北大学大学院機械工学専攻で博士(工学)を取得。神戸製鋼所に35年勤めた後、2023年に技術経営・ライフデザインコンサルティングを手がけるOZ-LABOを立ち上げた。
 
 
東北大学大学院機械工学専攻で博士(工学)を取得した知識と、技術者や管理職として株式会社神戸製鋼所に35年勤務し培った唯一無二の経験を活かし、ものづくりに奮闘する中小企業をサポートしているOZ-LABO(オズラボ)の尾崎勝彦代表。AIなどの最新テクノロジーの活用と柔軟な姿勢で、問題の発見や最適な成長戦略を描くなど、課題の解決へと導いている。そんな尾崎代表の中小企業を支える情熱と生き方について迫った。
 
 
 

株式会社神戸製鋼所を早期退職し独立

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 神戸市を拠点に技術経営・ライフデザインコンサルティングを手がけるOZ-LABOさん。まずは、尾崎代表のご経歴について、詳しく教えていただけますか?
 
尾崎 名古屋工業大学工学部機械工学科を卒業後、東京工業大学大学院総合理工学研究科に進み、プラズマ核融合の研究で修士課程を修了しました。その後、株式会社神戸製鋼所に就職しまして、仕事と並行して東北大学大学院で機械工学の博士課程を修了しました。神戸製鋼所には35年勤めた後、2023年にものづくりを支える中小企業をサポートするべくOZ-LABOを立ち上げたんです。
 
狩野 輝かしいご経歴ですね。神戸製鋼所在職中のご活躍について、もっと深く知りたいです!
 
尾崎 当初は技術研究所で工具の開発や事業化プロジェクトに関わり、その後も管理職として研究所と本社をまたぎさまざまな業務を遂行しました。航空機の部品に使用するチタン鍛造品の加工技術開発・製造も行うなど、幅広い経験を積みました。また、このような仕事には中小企業との連携が大切で、協力会社の工場に技術を指導してきた経験が、私の財産になっています。
 
狩野 私は工業高校出身ということもあり、尾崎代表が技術系の中でも最高峰の人材だとよくわかります。なかなかお会いできるような方ではないですよ! それにしても、独立とは思いきりましたね。
 
尾崎 私は、55歳の頃から将来を見越してブログや本を書いたりYouTubeに動画をアップしたりしてきました。特に技術解説の動画には反響があり、人のために役立てることが自分にとってもおもしろかったんです。そこで、定年前に早期退職を決断しまして、OZ-LABOでは中小企業を対象にオンラインによる個別コンサルティング、セミナーなどを開催しています。
 
狩野 技術だけでなく経営にも精通している点が、尾崎代表の大きな強みですね。
 
尾崎 ありがとうございます。ただ技術を高めるだけでなく、コストや生産力との兼ね合いを考慮し、中小企業にとって最適な成長戦略を描くことが私の役目だと考えています。