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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

家庭とも学校とも異なる 子どもの第3の居場所
一般社団法人ラグラス/児童デイサポート らぐらす 上中条 代表理事 辛島成烈

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
石黒 埼玉県熊谷市で「児童デイサポート らぐらす 上中条」を運営する、一般社団法人ラグラスの辛島成烈(からしま なりよし)代表にお話をうかがいます。こちらの事業所は昨年2023年1月にオープンしたそうですね。どんな内容のサービスを提供しているのでしょうか?
 
辛島 児童福祉法に基づく福祉サービスとして、未就学児が対象の児童発達支援と、原則小学生から高校生までが対象の放課後等デイサービスを提供しています。発達障害や自閉症、注意欠陥・多動症などさまざまな障がいのあるお子さんにとって、家庭とも学校とも異なる第3の居場所でありたいと思っています。
 
石黒 辛島代表ご自身は福祉関係のお仕事の経験が長いのですか?
 
辛島 いえ、大学を出た後は自動車ディーラーや製薬会社でずっと営業職に就いていました。実は学生時代にサッカーをやっていて、高校を卒業したのが東日本大震災のときで、大学に入学してから復興支援活動の一環で子どもたちとサッカーをする活動に参加したことがあったんです。その経験から、子どもたちと触れ合うような事業を立ち上げようと児童福祉の世界に飛び込んだ形です。現在らぐらすで働かれているスタッフさんたちに比べて私だけ現場経験が少ないので、皆さんに助けていただきながら運営しています。
 
石黒 チームで協力しないとできない仕事ですものね。始めてみて、いろいろとご苦労もあったのでは?
 
辛島 実際にここを利用している児童や保護者の方も、それぞれ違った悩みを抱えてらっしゃるので、それをどこまで吸い上げ、皆さんに満足してもらえるサービスを提供できるか、日々トライ・アンド・エラーを繰り返しています。保護者の方には「子どもたちとこんな風に接していますよ」と日々の記録でお伝えしていますが、果たしてご満足いただけているかどうか・・・要望や不満があっても直接言いづらいかもしれません。
 
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石黒 私だったら、もし気になることがあればすぐにお話ししますよ。らぐらすさんを利用されている保護者の方々も、新しくスタートされた事業所だからこそ、こうしてほしいと伝えたら変えてくれるかもしれないという期待があると思うんです。ですから、辛島代表のもとにクレームが来ていないなら、きっと満足してもらえているんじゃないでしょうか。こうしている間も向こうの部屋から子どもたちの賑やかな声が聞こえてきますし、とても楽しそうですよね。
 
辛島 そう言っていただけると嬉しいですね。子育てを経験されている石黒さんのご意見はすごくありがたいです。