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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

将来を見据えた療育で
子どもの個性を伸ばす

 

いつでもフラットな気持ちで受け入れを

 
石黒 ソーシャルスキルトレーニングのほかには、どのようなことを行っておられますか?
 
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鈴木 脳バランサーキッズというデジタル認知テストを用いて発達を支援する「個別トレーニング」、全身を使って考える力を養う「大画面タッチパネル」、気分転換も兼ねて進める「身体を動かすトレーニング」を行っています。お子さんが無理なく取り組めるよう、一人ずつに合ったプログラムを月ごとに立てていますよ。
 
石黒 楽しみながら個性を伸ばし、社会性も培えそうです。いろいろな事情を抱えた子どもと接するうえで、どんなことに気を付けておられますか?
 
鈴木 先入観を持たずフラットな気持ちで接することを心がけています。当施設のスタッフは各自さまざまな職種を経験していて価値観や仕事のスタンスも異なるんです。でも、お子さんとフラットな気持ちで接することは、みんなで共有していますね。
 
石黒 フラット、ですか。具体的にお聞きしたいです。
 
鈴木 例えば不登校のお子さんを預かるとき、「やんちゃで手が付けられない」などの前情報が行政から入ります。でも実際に接してみると、純粋で良い子だったということもあるんです。こちらが先入観で「やんちゃな子か」と身構えて接すると、その子も警戒して心を開いてくれません。そうならないようにするにはフラットに関わる必要があります。当施設は子ども中心、子どもファースト。大人の私たちはあくまでもサポート役なんです。
 
石黒 主人公である子どもたちを支えるために、鈴木社長やスタッフさんは脇役に徹しておられる。そのスタンス、とても新鮮に感じます。ちなみに、親御さんにはどのように接しておられますか?
 
鈴木 保護者さんにも、同じくフラットな気持ちで対応していますね。先入観や偏見を持つことなくお話をじっくりとうかがい、思いを汲み取るよう努めています。
 
憩いの場、心の拠り所となる環境を提供
憩いの場、心の拠り所となる環境を提供
石黒 親にとっても子どもの話を聞いてくれることが一番の安心材料だと思います。話半分の状態で「大丈夫、頑張りましょう!」と言われても、不安を解消するのは難しいですよね。鈴木社長が真摯に、かつ柔軟に子どもやご家族に向き合ってくれるのは、看護師として多くの人に寄り添ってきた経験によるものなのかもしれないですね。
 
鈴木 ありがとうございます。おかげさまで、ホームページをご覧になってお問い合わせくださる方、直接来られる方が増えています。少しずつ療育への垣根が低くなっているようで、嬉しい限りです。