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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ワンコイン弁当が人気! 喜び広がる就労継続支援
合同会社ONE PEACE/たんぽぽ 管理者 鈴木智裕

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 神奈川県川崎市で就労継続支援A型事業所「たんぽぽ」を運営する合同会社ONE PEACE(ワンピース)さん。本日は管理者の鈴木さんにお話をうかがいます。たんぽぽさんでは、「お弁当のmama's kitchen(ママズキッチン)」という店名で法人向けの宅配弁当の製造・販売・配達を行っているそうですね。
 
鈴木 はい、父の代から続く弁当屋を引き継ぎ、地元企業の皆さんにお弁当をお届けしています。管理栄養士監修の日替わりメニューは1000種類以上と豊富なうえに、1食に40品目以上の食材を使用しているので、栄養バランスもばっちりなんですよ。体によくておいしいお弁当を毎日食べてほしいとの思いから、ワンコイン500円でご提供しています。
 
矢部 メニュー写真を見ると彩り豊かで本当においしそうですね! 栄養面までしっかりと考えられた豪華なお弁当がワンコインでいただけるなんて驚きです。これはかなり需要がありそうですね。
 
鈴木 古くからお付き合いのある企業様を中心に、最近は外出が難しいシニアの方向けの個人配達も一部承っていまして、1日平均400食ほどのご注文をいただいています。
 
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矢部 すごい! そして、この人気店を支えているのが、たんぽぽの利用者さんということなんですね。鈴木さんは以前から福祉関係のお仕事をされていたんですか?
 
鈴木 ええ。「福祉の仕事が向いているよ」と友人に言われたのがきっかけで、25歳頃から知的障がい者施設で働き始めました。福祉業界の経験は2024年現在で15年ほどになります。父の弁当屋を継ぎつつ、障がいを持つ方の支援ができないかと模索した結果、この事業所が誕生しました。現在、11名の利用者さんが在籍していまして、皆さん自立して前向きに、地元の方々の“おいしい”のために毎日一生懸命働いてくれていますよ。
 
矢部 長年のご経験があっての独立だったんですね。11名の利用者さんと一緒にお仕事をするうえで、心がけていることがあればお聞かせください。