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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

創作を通じて心の癒しと 自己肯定感を育むアート教室
アートセラピーこころ研究所 代表 くわばらのん

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪の箕面市にあるアートセラピーこころ研究所の、くわばら代表。まずは活動内容を教えてください。
 
くわばら アートを通じて心を癒すアートセラピーの要素をプラスした、「アトリエはらっぱ」の運営です。子ども向け、大人向け、親子向けのアート教室があります。そのほか、アートセラピーを用いたカウンセリングやコーチングも行っているんですよ。教室では、いわゆる“絵”を上手にする絵画教室ではなく、その人の思いのままに描いてもらうことを大事にしています。生徒さんは4歳から80歳と幅広い方が通ってくださっていて、アートセラピーは個人セッションはもちろん、企業や団体活動されている方達にもお勧めしています。
 
濱中 アートセラピーとは、どのようにして行い、何ができるのでしょうか?
 
くわばら 当教室では、誰もが自分らしく自由に創作できるようにサポートすることを大切にし、こちらが何かを働きかけることはほとんどありません。例えば子どもの教室では作品について「何を描いた絵の?」とその子の思いに興味をもち共感する。強制せず、好きに創作することで心が落ち着いてきます。言うならば、それが一番のアートセラピーだと思っています。そうすると、自然といろんなことへの意欲が湧いてくるんですよね。
 
濱中 自由に創作できるなら楽しいでしょうね。
 
くわばら 創作中の仕草から、「いつもと様子が違うな」とか、「今日は雑に描くな」とか、いろいろわかってきます。
 
濱中 相手の様子を見るのは大事ですよね。私も選手の指導では、一人ひとりの挙動を見て、調子などを判断しています。「見る」って大切ですよね!
 
くわばら わかります。アートセラピーは占いのようなものと誤解されがちですが、絵を見ただけで100%その人の心がわかるわけではありません。子どもたちが教室の扉を開けて入ってきたときの様子や、製作中の態度、おしゃべりの内容など、すべてを引っくるめて、今どんな気分なのかなと考えをめぐらすんです。その子がしんどそうだと感じた時には親御さんにもお伝えし、一緒に子育てにも関わらせてもらっています。
 
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濱中 創作過程や完成品に、その人の思いや心の動きが見られるわけだ。そして、本人に気付きがあるようにつなげていくんですね。
 
くわばら コーチングでは「自分らしく生きたい、自分を好きになりたい」といったご自身の目指したいゴールを設定し、創作される作品内容に踏み込みながら、その方が変化された部分をフィードバックし、少しずつゴールに向かうようサポートし見守っていきます。描かれた絵や創作物には、創作した人の内にある、ご本人も気付かない抑圧された感情を開放したり深層心理を顕在化したりする効果があるんです。
 
 
 
 

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