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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

子の自立心育てる学習塾 併設の駄菓子屋も学びに
Study room 至 ITARU 代表 松本剛

 
プロフィール 山口県出身。大学で教員免許を取得し、国語教員として学校の教育現場に身を置いた後、教育・指導の幅を広げようと一念発起し、2021年、同市の西岐波に学習塾・Study room 至 ITARUを開く。屋号は好きな言葉である「至誠」から。翌年には、生徒数の増加などに伴い一軒家に移転。2階を教室にし、1階には駄菓子屋を併設したことで子どもたちの交流の場となっている。【ホームページ
 
 
 
Study room 至 ITARU(スタディルーム イタル)は、学習スケジュールを生徒自身が管理するなど、子どもたちの自主性を重視する学習塾だ。一軒家の2階を教室として利用し、リビングでは子どもがくつろげるメリハリのある環境が整っている。1階に駄菓子屋を併設し、実際に買い物をしながら計算練習ができるユニークさも目を引く。子どもに教え過ぎず、自ら考えて動けるよう促す松本剛代表に、塾の指導方針についてうかがった。
 
 
 

自身の考えを言葉にすることを重視した指導

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 Study room 至 ITARUさんは自立型個別学習指導塾だとうかがっています。さっそく、指導内容を教えてください。
 
松本 当塾は小学4年生から高校生までを対象に、火曜から金曜は5教科学び放題としていて、小学生と中学生に分かれて映像授業を主体に進めています。映像授業と言っても見るだけではなく、その内容を講師に自分で説明することで理解度を確認するなど、コミュニケーションとアウトプットを重視しているんです。また、現在、土曜は国語の集団授業の日で、中学生は現代文と古典、高校入試の3コース、高校生は各自の目的に合わせた授業を行っています。2024年の春からは、土曜の授業で苦手の克服や個別対応にも力を入れていく予定ですよ。
 
亀山 松本代表は以前、国語の先生をなさっていたということで、自分の考えを言葉にすることを重視なさっていることがよくわかります。学年ごとにクラスは分かれていないのでしょうか?
 
松本 はい、小学生は4年から6年までみんな一緒の教室で、中学生も同様です。全員にタブレットを配布してそれぞれの進度にあわせて学習を進めるので、学年をそろえる必要がありません。受験期になると緊迫感が出てきて、下級生が肌で感じられるのも、同じ空間で学ぶ良さだと思っています。