杏伸商事株式会社が運営するTS-AUTO(ティーエスオート)は、中古トラック買い取り、トラックの二次架装、中古車レンタカーなどさまざまな事業を展開。2023年から沖縄県那覇市にも営業所を開設し、勢いを増している。熱狂的なタイガースファンでもある高浜秀之代表取締役は、自動車業界の大手企業で整備・運転・営業と多彩な仕事を経験し51歳で独立した。「考える前にまず動く」というスピード感あふれる経営で事業を拡大中だ。
自動車業界で経験を積み51歳で独立を決断
高浜 私は兵庫県尼崎市で生まれ育ったこともあり、タイガース愛なら誰にも負けないと自負しているんですよ。弊社のホームページにも、「優勝おめでとうございます」のメッセージを掲載しタイガースを応援しています。今日は狩野さんとお会いできて光栄ですよ。
狩野 こちらこそ、いつも声援を送ってくださりありがとうございます! では、そんな高浜社長のご経歴を深掘りしていきましょう。やはり、自動車業界のご経験が長いのでしょうか。
高浜 そうですね。私は阪神ファンながら阪急バスに入社し、自社整備工場の整備士を務めていました(笑)。その後、近菱陸送という会社の陸送ドライバーを経て、大阪いすゞ自動車でトラックの営業を担当していたんです。当時、尼崎市内を走っていたゴミ収集車の8割は私の部署で売ったんですよ。
狩野 8割とはものすごい割合ですね。いすゞさんのトラックと営業を担う高浜代表の信頼が高かったとよくわかりますよ。その後の進路も気になります。
高浜 いすゞ自動車のグループ企業で、中古車販売を手がけるいすゞユーマックスという会社に出向した私は、ここで中古車事業に関するさまざまなノウハウを学びました。阪神地区のマネージャーも務め、大阪いすゞ自動車から社名を変更したいすゞ自動車近畿に戻り、さらに経験を積み2020年7月、51歳で独立したんです。