B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

銘菓・千歳くるみの老舗 映える葛アイスも人気!
有限会社彩霞堂 代表取締役 城戸口達也

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 石川県白山市石同町の有限会社彩霞堂さんは、風情のある見事な店舗ですね。
 
城戸口 ありがとうございます。1950年創業の弊社は曽祖父の代から続く和菓子店です。私も子どもの頃から店を手伝い、自然と後継ぎになる人生を選択しました。大学卒業後は京都で3年ほど修業し、当店に戻って経験を積み2021年に4代目となり、今に至ります。
 
畑山 白山は和菓子づくりが盛んなのでしょうか?
 
城戸口 ええ、加賀藩の城下町で和菓子の文化が定着しており、弊社を代表する銘菓「千歳くるみ」も当時から藩に献上されていたお菓子なんですよ。祖父が文献をもとに再現しました。国産オニクルミを秘伝の糖蜜でまるごとくるんだ千歳くるみは、紅白の縁起のよい色合いとなめらかなくちどけで大人気なんです。私の代になり、「千歳くるみ-彩り-」も発売し、抹茶・ゆず・ココア・ブルーベリー・イチゴの5種類をそろえています。
 
畑山 それぞれに異なる色あいが本当にきれいですね。これは写真が映えますよ!
 
城戸口 ありがとうございます。私は老舗の味を守りながらも時代に合わせた変化も重視していて、SNSをチェックして若い人の目を引く和菓子も積極的に送り出しているんです。その一つが新商品の「葛アイス」。イチゴ・マンゴー・パイナップル・抹茶を葛で包み込んだアイスでもちもち、ぷるぷるの食感が楽しめるのに加え、解凍後も溶けないのでお土産にぴったりですよ。
 
畑山 城戸口社長は、その若さで見事な舵取りをしていらっしゃる。素晴らしいです。
 
城戸口 代表になると経営のことも考えなければなりませんが、あくまでも私は和菓子職人ですからね。今もお菓子をつくっているときや、新たなアイデアが浮かんだ瞬間が何よりも楽しいですし、いつまでも一人のプレイヤーとしての立場を大事にしていきたいと思っています。
 
glay-s1top.jpg
畑山 それは今後も楽しみですよ。将来のビジョンをお聞かせください。
 
城戸口 和菓子とは、ただのお菓子ではなくその土地の文化を味わうものだと考えています。そこで、弊社もネット販売に力を入れるなど、白山ならではの食材を使った自慢の和菓子を全国の、そして海外のお客様にも召し上がっていただけるよう事業を拡大していきます!
 
畑山 まさに温故知新。伝統を守りながらも時代の最先端にアンテナを張り、新しいことにどんどん挑戦してください。そして、100年先もお店が続くよう応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
伝統の大事な部分はしっかりと守りながら、その中でも自分の色を出し、型破りなことをしていくのが楽しいですね。時代の変化にも合わせ、私の代の新しい彩霞堂をつくっていきます。
(城戸口達也)
 

:: 企業情報 ::

有限会社彩霞堂

〒924-0807 石川県白山市石同町22

ホームページ
https://saikadou.jp/
https://saikadou.shop/ (ECショップ)
Instagram
https://www.instagram.com/saikadou1950/