父から引き継いだ塗装業を13年目に法人化
高畑 もう25年を超えましたね。高校を中退してふらふらしていた17歳の時、塗装業をしていた父に誘われたのが始まりです。その後は遊び盛りの時期なこともあって、会社に出たり入ったりをしたこともあったものの(笑)、最終的には真剣に塗装をやることに落ち着き、父と一緒に働くようになりました。
吉井 それではお父様が師匠というわけですね。職人さんとして経験を積んで、いよいよ経営を始めたのはいつだったのでしょう。
高畑 31歳の時です。父から廃業の話を聞かされ、代替わりで私がタカハタ塗装の経営を引き継ぐ運びになりました。それが2009年で、今年2022年の3月に法人化に踏み切ったというわけです。
吉井 代替わりして以降は、順調にいきましたか?
高畑 最初はすごく景気の悪い時期で、2、3日仕事がなかったり、ひどい時は1週間休みになったりしてしまうこともあり、やむを得ずアルバイトでつなぐこともありました。妻からも辞めることを提案されることもありましたが、周りの建設業界で働く友人らと励まし合いながら、なんとか乗り越えて、軌道に乗せることができましたね。