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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高齢者から小児まで
予防歯科で健康を守る

 

発達面や健康面で重要な小児期の予防歯科

 
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内山 歯科医歴35年という大ベテランの野中院長。今後の目標はありますか?
 
野中 小児向けの予防歯科に力を入れていきたいと考えています。というのも、口腔環境は、脳や体の発達に関わるからです。最近は口呼吸や、ゲーム中の姿勢がクセになって背筋が曲がっている子どもが増えています。体本来のバランスが乱れた状態では、呼吸や咀嚼も不十分になりがちです。そうすると消化不良や酸素の摂取量が減り、脳や運動神経の発達に影響を及ぼしかねません。
 
内山 今のお話で、私も思い当たるところがあります。ボクサーは試合中、基本的に猫背になります。でも猫背のままだと、うまく肺を使えていない感覚があって、疲労も回復しにくいと感じていました。あれも、姿勢が影響していたのかもしれませんね。
 
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野中 姿勢が悪い状態だと、肺の機能は三分の一ほどしか使えないんですよ。また、小児向け予防歯科に注力したい理由として、健康面での懸念もあります。現在、歯周病の菌が心臓病や糖尿病に関わるという研究が進められているんですよ。
 
内山 発達面だけでなく、将来的な健康に影響を及ぼす可能性もあるんですか。でも、裏を返せば、成長期にしっかりと予防歯科でメンテナンスをしていれば、大人になったときに虫歯や歯周病、そこに起因するさまざまな病気になる可能性が、ぐっと減らせるということですね。
 
野中 そのとおりです。ですから当院では、小さなお子さんにも、歯について丁寧な指導を心がけています。ブラッシングの指導はもちろん、姿勢や呼吸、食べ方など普段の生活内容を踏まえたアドバイスも行いますよ。また、お子さんが舌足らずでお困りの場合もぜひご相談いただきたいです。トレーニングで改善できる場合がありますからね。
 
内山 一度歯で悩むと、その悩みは長くつきまといますから、予防しておくに越したことはありません。それに、ブラッシングや日々の姿勢などの重要性に気付き、意識するだけで変化することもたくさんあると思います。歯の健康は人生に大きく関わるものですから、野中院長には、ぜひ今後も予防歯科の啓蒙を頑張っていただきたいです!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
歯科医をしていると、「人の役に立てた」と実感できるシーンがたくさんあるので楽しいですね。患者さんから「最近調子がいい」と話をうかがうと嬉しいですし、やりがいを感じます。
(野中哲雄)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 野中歯科医院
■ 所在地 〒220-0023 神奈川県横浜市西区平沼1-38-3 横浜エムエスビル2F
■ 事業内容 歯科医院運営
■ 設立 平成8年3月
■ ホームページ https://nonaka-dentalclinic-yokohama.com