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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自然を活かす造園の匠が
魅せる庭園や外構を提供

 

外構工事でもプロの造園家として勝負する

 
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杉田 施工実績のお写真を拝見いたしました。もう、ずっと見ていたくなるくらいきれいですねぇ・・・。この生垣付きのデッキなんて、絵画から切り取ったみたいです。
 
山門 その生け垣は、ブルーベリーが実をつけるんですよ。デッキで遊ぶ子どもたちが、ときどき背伸びをして実を摘んで食べる、というシーンをイメージしてつくりました。
 
杉田 楽しそうな子どもたちや家族の様子が目に浮かんできます。先ほど「既製品ではない庭や外構を提供する」とおっしゃっていたとおり、紋切型のエクステリアが一つもありませんね。
 
山門 はい。外構工事でも、“プロの造園家”としての特長を活かしたいと考えているので、そう言っていただけると嬉しいですね。
 
杉田 お聞きしたところでは、2017年に第2回フラリエみらい花フェスタガーデンコンテスト花フェスタで銅賞を受賞なさったとか。どんな作品だったのか、ぜひお聞かせください!
 
山門 版築という土壁を使った小屋を建て、その中にオートバイを飾った「Secret Base」という作品です。古いものと現代的なものを融合させて、現代の生活にもマッチする作品をつくることが私の理想なんです。
 
山門社長の作品「Secret Base」
山門社長の作品「Secret Base」
杉田 花や木で美しく小屋が覆われて、まさに大人の隠れ家って感じです! 土壁の小屋の隣にあえて現代的なオートバイを配置するという対比も良いですね。作品のアイデアはどこから来るのでしょう?
 
山門 通勤中にふと惹かれた風景とか、「この場所は良いな」と感じた場所からインスパイアされていますね。感情が揺り動かされたイメージを心に残して、お客様との打ち合わせ時に、デザインに具現化していくんです。
 
杉田 ご自身の感性を大事にしながら、お客さんの要望に合わせて形にしていくと。だからこそ、唯一無二の庭や外構ができあがるんですね。そんな山門社長が、造園業に携わろうと思ったきっかけはなんでしょうか?
 
山門 2000年に愛知県を襲った東海豪雨です。当時、私が通っていた中学校も水没し、花壇がめちゃくちゃになってしまいました。そこで、私が修復を行ったんです。するとそれを見た方が花の苗を寄付してくださったり、先生にとても喜んでいただいたりして、「造園の仕事をするのも良いな」と考えるようになりました。そして高校を卒業後、大学で土木やまちづくりを学び、愛知県の造園会社に就職したんです。