
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
岡庭 メインとなっているのはストレーナーと呼ばれる業務用濾過器や、フィルター、籠製品などです。また、ステンレス製品の溶接や、加工なども手がけていますよ。日常生活の中で一般の方が目にするものはほとんどないかもしれませんね。
畑山 製造業界の中でも、非常に珍しい業種かと思います。影で私たちの生活を支えてくれている製品も多いのでしょうね。この事業を手がけるきっかけは何かあったのですか?
岡庭 もともと私は、自動車やバイクが好きで、ディーラーの営業職として勤めていたのですが、結婚を期に義父が経営する会社に転職しましてね。その会社が、金網加工を手がけていたんですよ。そうして、営業から製造業界という全く違う業界へと進むことになりました。
畑山 畑違いの仕事なだけに、当時は戸惑いなどもあったでしょうね。
岡庭 とにかく毎日必死でしたね。金網の切り方などを1から学び始め、最初は失敗や怪我も多かったです。でも、義父がとても優しい方で・・・。言葉に出して何かを伝えるというよりも、働く姿勢を見せてくれました。日曜日でも、祭日でも、年中働いている方でしたからね。
畑山 いわゆる頑固な職人気質の方ではなく、見守ってくれるタイプの方だったんですね。そこではどれくらいの期間ご経験を積まれたのですか?

畑山 事業の継続が難しい時代にも関わらず、来年で10周年とは素晴らしいですね。その月日がお客様からの信頼を表しているかと思います。何か御社ならではのこだわりがあれば教えてください。