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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

心に浸み入る色を求めて
塗装職人いろはにほへと

 
 
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川﨑 色は、人の心にストレートに訴えかける力がありますからね。店舗でも住宅でも、入った瞬間に眼に飛びこんでくる色によって癒されたり、興奮したりするわけじゃないですか。グリーンは人の心を安らげ、オレンジは暖かい気持にさせてくれる。僕が大好きな色です。
 
若生 私は茶系統が好きですね。自分の好みの色を主張できる立場ではないので、ほんの少しだけ調合を変えるぐらいですけど。それだけでも印象が変わって、お客様のお好みの色も出せて全体が引き締まって、みんなが幸せな気分になれる。そんな日はお酒を飲みに行ってもおいしい(笑)。
 
 

調和こそあらゆる色の長なりけり

 
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川﨑 若生社長は、経営者としても職人としても、心から自分の仕事を楽しまれていますね。職人って、自分の仕事にプライドがあるから好きだな。僕の仕事先である撮影現場にも美術や撮影、照明の職人さんがいて、お互いにぶつかり合いながら仕事をしていくんですよ。それが良い意味で緊張感になって、素晴らしい作品が作られていくんです。ここは若生社長のお仕事と通じる部分じゃないかと。
 
若生 そうですねえ。ただ、プライドに凝り固まって主張を通すばかりじゃ、駄目ですよね。色だって、赤と青と黄が主張しあったら黒く塗りつぶされちゃう(笑)。 私らの世界でも現場監督と喧嘩してしまう職人がいますが、当社では厳に戒めています。お互いの立場を尊重し、きちんと意志の疎通を図って、みんなで仕事を完成させていく姿勢じゃないとね。
 あと、良い仕事をするにはユーモアも大事です。設計、施工、内装、照明と自分の塗装を調和させられて初めて一人前の塗装職人と言えるわけで、人と調和するのって、ユーモアがポイントになる部分が大きいですから。
 
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社員旅行で社の一体感を再確認。写真は2010年・那須高原にて

川﨑 なるほどなあ。それでこそ、人の心をとらえる 「若生塗装の色」 が生まれてくるわけですね。これからもぜひ頑張ってください。
 
若生 ありがとうございます。色を塗っていくことが私らの本分ですが、その都度一番きれいに調和する色を探していく基本を見失わずに、どんなに年季を積んでも真っ白な気持で目の前の仕事と向き合って、いい仕事を残していきたいと思います。
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社 若生塗装
 ■ 本社 〒273-0121 千葉県鎌ヶ谷市初富728-6
 ■ 事業内容 建物の内外壁塗装業
 ■ 設立 平成20年 3月
 ■ 従業員数 6名
 ■ 主な取引先 主な取引先 鎌ヶ谷市/有限会社Ai 空間デザイン室/有限会社G-MAX/有限会社正栄建装/株式会社タカショー/株式会社日活スペースデザイン/有限会社佐々木塗装/株式会社中央コミュニティー/株式会社インターテック/有限会社アクティブ/千葉ハウスメンテナンス/株式会社エアネクストグループ/株式会社日商インターライフ/フジミビルサービス株式会社/呉光塗装株式会社 (順不同)
 ■ URL http://wakopaint.com