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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
長年にわたり同じ作品に携わったことで得たものは、ストーリーの多様性だけではなかったと言う。一体、どういった意味なのだろうか。
 
 

『ドクターX』は実家のような存在

 
少しオーバーなことを言うようだけど、『ドクターX』という作品は、レギュラー陣にとってはライフワークのようなものだと思っています。例えば僕の場合、道を歩いているときによく「加地秀樹さん」とお声がけいただくんです。
 
先日も、幼稚園生くらいの女の子に「加地さん!」と言ってもらいました。「勝村政信」ではなく、キャラクターの名前でこれだけ認知していただけることはなかなかありません。でも、僕は自分が「加地さん」と呼ばれることを普通に受け入れているんです。それくらい、自分の中で「加地秀樹」は自然に存在しているし、『ドクターX』はとても大切な作品なんですよ。
 
『ドクターX』は僕にとって、実家のような存在です。一緒に出演しているレギュラー陣やスタッフの方々は、親戚のような感覚で接してますね。『ドクターY』の撮影も、親戚のように感じている仲間たちとの撮影。『ドクターY』に出演してくださるゲストの方々に失礼のないよう、全員が「旅館の女将」のような気持ちでおもてなしをしました(笑)。
 
また、嬉しいことに1作目2作目の『ドクターY』に出演してくださった、米倉涼子さんと岸部一徳さんが今回も出演してくれています。『ドクターX』本編では決してできないような、とても肩の力が抜けた「大門未知子」と「神原晶」が見れると思いますよ。僕はもちろん、出演者やスタッフの皆さんが楽しんで撮影しているのが伝わると嬉しいですね。
 
医療ドラマは命を扱う非常に重いテーマを持っているからこそ、手術のシーンなどは医師の方に見ていただいても恥ずかしくないよう、また、皆さんの医療に対する信頼を崩さないようにする必要があります。それとは別に、医療以外のシーンでどれたけ楽しく、おもしろくできるかも重要なポイント。『ドクターY』のスピンオフだからこそできる楽しさ、おもしろさをぜひ感じてほしいです。配信を見てくださる方は、肩の力を抜いて、ゆっくり楽しんでほしいですね。