グローバルな環境で身に付いた柔軟性
その後は「自立したい」という一心で、アメリカの大学に進んで寮生活を始めました。行ってみると寮のフロアは男女共同で、すぐ隣の部屋では男の子2、3人が生活していても、女の子はバスタオル1枚で平気な顔して廊下を行き来してるんですよ(笑)。しかもその状態で、廊下で会った男の子とハグするんです! 最初見た時は本当にびっくりしました。でも周りは誰も気にしていないんです。なので、私も1週間で慣れちゃいました(笑)。
それから、私のルームメイトはブラジル人の明るくてオープンな女の子で、いつも部屋のドアにストッパーをして開け放していました。だから部屋には常に誰か知らない子がいる状態で、部屋に帰るたびに「初めまして、麻里です!」って挨拶していたんです(笑)。私はひとりっこなので、その状況に最初は戸惑いましたが、どうしても1人になりたい時は外に行けばいいんだ、と気付いてからは、割り切れるようになってストレスがなくなり、むしろ友達がたくさんできたので、ルームメイトに感謝です。
そんなふうにアメリカではいつも、置かれた場所でいかに楽しむかを考えるようにしていたので、自然と発想力や柔軟性が身に付いてタフになったと思います。そこで身に付いた精神力や対応力は、仕事にとても活きていると感じます。