◆スペシャルティコーヒー専門店
堀口珈琲の横浜ロースタリー
堀口珈琲のコンセプトは「The New Coffee Classic」
夜も少しずつ長くなり、ようやく秋らしい気候になってきました。肌寒さを感じる朝晩や、出先での休憩時間に、温かいコーヒーが恋しく感じることも増えてきたのではないでしょうか。喫茶店で過ごす寛ぎの時間の供として、自宅でこだわりの一杯を淹れる趣味として、コーヒーにもさまざまな楽しみ方があります。この秋は、ちょっと違った視点から、コーヒーを知り、楽しんでみませんか?
「THE NEW COFFEE CLASSIC」をブランドコンセプトに、コーヒー豆の焙煎と販売を軸に、高品質なコーヒー生豆の販売や喫茶店の運営も手がけているスペシャルティコーヒー専門店「堀口珈琲」。農園ごとの個性を感じるシングルオリジンのほか、定番9種と限定ブレンドをそろえ、フードとのペアリングなど、コーヒーのさまざまな楽しみ方を提案しています。
そんな堀口珈琲が2019年6月、コーヒー豆焙煎施設「横浜ロースタリー」を始動しました。この焙煎所、実は予約制で製造工程を見学できる、ミュージアム機能も備えた新感覚の焙煎所なのです。8月からは、本格的に一般客の見学もスタートしています。見どころ満載の横浜ロースタリーとは、いったいどんな施設なのでしょう?
◆2019年度グッドデザイン賞受賞
デザイン性と快適さに優れた施設
三角屋根の佇まいで親しみやすい雰囲気の横浜ロースタリー
もともと都内の狛江店に設けていた堀口珈琲の焙煎所。製品の品質向上や製造量の増加対応、原材料である生豆の輸送コスト削減のほか、作業者の肉体的負担の軽減、さらに、さまざまな来訪者を受け入れ、コーヒー焙煎豆製造について周知する目的のもと、横浜の臨港地区に焙煎所を新設しました。
設計は、建築家の高塚章夫氏が担当。施設内は、食品工場として温度や清潔度を徹底的に管理できることはもちろん、人とものの流れに対応した合理的なレイアウトとなっています。また、吹き抜けを採用することで2 階の応接室や廊下からも 1 階の製造区画を見学できるなど、さまざまな工夫が凝らされました。そのほか、店舗のように親しみやすい佇まいや、明るく開放的なつくりで、工場で働く人々にとっても快適な空間になっているなど、建物としても魅力たっぷり。こうした点が評価され、横浜ロースタリーは「2019年度グッドデザイン賞」を受賞。これからさらに注目を集めること請け合いです。
明るく広々とした心地のいい作業環境
生産の様子が見える2階のゲストルーム
快適さと作業の動線に工夫がされている
職人の確かな経験と感覚で、焙煎の度合いを確認
農園の個性を引き出す、熟練の焙煎技術が堀口珈琲の強み
厳選した生豆の、産地の特長を最大限に引き出す熟練した焙煎技術は堀口珈琲の大きな強み。居心地のいい横浜ロースタリーでこだわりの製造工程をじっくりと見学したら、堀口珈琲ブランドのコク深いコーヒーが、ますます味わい深く感じられるかもしれませんね。
◆厳選した豆を熟練の技術で焙煎
店舗や自宅でおいしいコーヒーを
堀口珈琲では豆や器具の販売のほか、喫茶店も運営する
横浜ロースタリーでは、飲食ブースや売店は併設していません。堀口珈琲の店舗は現在、都内で世田谷店、狛江店、上原店の3店舗で展開中。それぞれ少しずつ特色が異なります。 豆販売専門店である上原店の場合は、店内喫茶やテイクアウトはないものの、店内の焙煎機でローストした豆を販売し、店舗限定の貴重なコーヒーが並ぶこともあるので必見です。世田谷店では豆やコーヒー関連器具の販売のほか、喫茶スペースではドリップコーヒーをはじめ、アレンジコーヒーや月替わりのサンドウィッチやデザートメニューを楽しむことも。また、これまで焙煎所のあった狛江店は、9月にリニューアルしたばかり。新たにベーカリースペースを併設し、ドリンクのテイクアウトも可能になったとあって、今まで以上に使い勝手のいい一軒となりました。
豆の店頭販売に特化している上原店
エスプレッソメニューがある世田谷店
狛江店は9月にリニューアルしたばかり
「♯1」から「♯9」の番号がそろう定番ブレンドコーヒー
堀口珈琲はネットショップもあるので、直接店舗に足を運べないという人は、ぜひそちらを利用してみてはいかがでしょう。シングルオリジンや個性豊かなこだわりのブレンド、カフェインレスなど充実したラインナップを誇り、お試しセット、器具類の販売もあるのでビギナーにも嬉しい限りです。
おいしいコーヒーライフに寄り添う堀口珈琲。コーヒー好きは、秋のお出かけシーズンに、ぜひ、開かれた焙煎所・横浜ロースタリーにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
堀口珈琲 横浜ロースタリー
https://www.kohikobo.co.jp
〒231-0801 神奈川県横浜市中区新山下3-11-42