B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

全国から注文が殺到する いちご栽培で地域貢献
半田ファーム 代表 半田益宏

 
プロフィール 大阪府豊中市出身。小学校の教員として59歳まで働く。退職後、豊中市の農業委員会での出会いをきっかけに、いちご栽培を行うことを決意。千早赤阪村のいちご農家で1年間の修業に励んだ後、豊中市に半田ファームのいちご園「じぇっとハウス苺園」を立ち上げた。現在は「紅ほっぺ」と「おいCベリー」という品種をメインで栽培。研究と工夫を重ねながら、丹精込めて育てる糖度たっぷりの大きないちごにリピーターが続出している。
 
 
 
豊中市の街中で甘いいちごを栽培する農家がある。それが半田ファームの半田益宏代表だ。人口40万人都市の街中にあり、ジェット機が着陸する航路の真下にあることから名付けた「じぇっとハウス苺園」を立ち上げ、日夜栽培に励んでいる。半田代表が丹精込めて生み出すいちごは絶品で、全国から注文が殺到しているという。半田代表はなぜ街中でいちご栽培を始めたのか。そして、どのような展望を描いているのか。野球解説者の濱中治氏との対談を通して熱く語ってもらった。
 
 
 

元教師が手がける豊中市内のいちご園

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪府豊中市の半田ファームのじぇっとハウス苺園にお邪魔しています。都市の中にこんな大きないちご園があるなんて驚きです。
 
半田 人口約40万人の豊中市の中に園をつくれば、消費者の方々と生産者との距離が近くなるはずだと考えたんですよ。
 
濱中 なるほど! もともと半田代表はいちご農家だったのですか?
 
半田 いえ、59歳まで小学校教員だったんです。この土地で長年お米をつくっていた父が他界したのを機に退職し、お米や季節の野菜などの栽培を始めました。私自身もともと農業には興味がありましたからね。
 
濱中 小学校の先生でいらしたんですか! いちご栽培を始められたきっかけは何だったのでしょう?
 
半田 豊中市の農業委員会に入っていて、その縁でいちご農家の方と出会ったんです。詳しくお話をうかがう中で、いちご栽培は地域活性化にもつなげられると感じたんですよ。そこで一念発起して千早赤阪村のいちご農家で1年間修業させていただきました。
 
濱中 60代になっても1から学ぶという姿勢が素晴らしいなあ。
 
半田 やるからには、全力で挑みたいですからね! 修業を経て、2021年6月にじぇっとハウス苺園をつくりました。