
インタビュアー 八重樫東(元ボクシング世界王者)
飯干 私は鉄道業界に就職し、その後飲食の店舗マーケティングに携わりました。その業務の中で、福祉の一環として障がい者の方にお手伝いいただことをきっかけに福祉の仕事に興味を持ったのです。地元の川崎市で社会貢献したいと思い福祉の世界に転身し、障がい者支援施設で10年以上経験を積んできました。
八重樫 独立はどういったタイミングで訪れたのでしょう。
飯干 利用者様の基本的な生活を守ることはもちろん、日々の楽しみを持つためのサポートをしたいと思ったのです。川崎市でも5万5000人の方が障害者手帳を持っておられます。それで、弊社のような小規模の事務所でも多くの方々のご支援をするために、障害福祉のケアマネジメントに特化した事業所を立ち上げました。ケアマネジメント専門の事業所は、福祉業界では珍しいですよ。また、日中一時預かり事業も展開しています。
八重樫 少数精鋭で地域の方々をサポートしていらっしゃるんですね。日中一時預かりにもご対応されているとなると、助かる利用者さんも多いと思いますよ。

八重樫 まさに、人や地域とつながる事業ですね。
飯干 私どもは、障がいをお持ちの皆さんが住みたい場所でいかに安心して住めるかを第一に考えています。一人ひとりの利用者様のケアプランを立ててご提案をしたり、仲間を介してサービスをご案内したりしています。福祉以外でも、例えば利用者様が趣味を楽しむために団地の太極拳教室をご紹介したり、地域の農園などをご紹介したりしているんです。高齢の利用者様のご家族が20年以上放置していた自家用車を、自動車屋さんに相談してレッカーで運んでもらったこともありましたね。