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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

プロのテニス選手を育成
ジュニア専門アカデミー

 

選手の個性を伸ばし、精神的な成長を促す

 
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畑山 クラス分けやレッスン内容から、とても特徴のあるテニススクールだと感じました。奥田代表が子どもたちを指導する中で、気を付けていることはなんですか?
 
奥田 当スクールでは「個性を伸ばす」と「人間的成長」の2点を柱として選手の育成を行っています。テニスの技術向上はもちろん、テニスを通じてスポーツの楽しさやおもしろさを感じ、メンタルコントロールやコミュニケーションスキル、目標を達成するために工夫する力、最後まで諦めない心など、人生のどんな場面でも応用できる力を育てられるようアプローチしています。
 
畑山 テニスをずっと続けていく子も、途中で別のことに打ち込む子も、この先の人生の中でずっと活かせるスキルを身につけられるわけだ。ジュニア選手専門スクールならではの視点ですね。「個性を伸ばす」という部分については、どのようなお考えで行っているのかもお聞かせください。
 
奥田 僕がこれまで、さまざまな選手を見てきた中でテニスに感じることは、選手ごとに異なるスタイルがあるスポーツだということです。そこで、当スクールに通う選手たちにも、それぞれ独自のスタイルを見つけてほしいと思っています。100人いれば100通りのスタイルがあり、その個性を伸ばすには100通りの指導法が必要です。当スクールには現在、僕を除いて5人のスタッフが在籍しており、スタッフにも選手一人ひとりと向き合うよう僕の考えを理解してもらっています。
 
畑山 型にはまった指導ではなく、一人ひとりの特性や得意なプレーに合わせて柔軟に指導していくとは、コーチや指導者側も一筋縄ではいきませんね。
 
奥田 ええ。我々コーチ陣も、常に勉強し続けています。子どもたちの疑問にもすぐに答えられるよう準備しておかないといけませんからね。
 
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畑山 素晴らしいお考えです。ボクシングでも相性の良い指導者との出会いは、選手への影響がとても大きいものでして。技術的な指導はもちろん、選手が落ち込んだときに、どんなタイミングでどんな言葉をかけるか、逆に調子が良いときにはもっとモチベーションを高めてあげられるかどうか、選手の感情や調子の波を見極めることも指導者のスキルの一つなんですよね。
 
奥田 畑山さんのおっしゃる通りだと思います。特に当スクールの利用者はまだまだ子どもであり、精神的な部分もこれから成長していく選手たちですから、より気を付けてあげる必要があると思います。
 
畑山 チームで共通の考えを持っているコーチ陣がそろっているわけだから、スクールに在籍している子どもたちは、コーチたちとの関わりが人として成長するうえで大切な出会いになっていると感じます。