
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
島田 私は病院勤務の後、別の事業所で訪問看護に従事していました。妹は訪問看護ステーションで勤務していて、いつか一緒に事業をしたいという思いがあったんです。昨年2024年に具体的に話が進み、同年9月にわだちを立ち上げました。
濱中 サービス提供エリアは兵庫県全域だそうですね。具体的にどんな内容の訪問看護をしているんですか。
西留 わだちは精神科に特化した訪問看護を手がけていて、精神疾患を抱える方々に、服薬管理や精神状態の観察、バイタルサイン測定や急変時の対応、お困りごとの相談など、福祉や医療に関わる相談窓口として、地域の皆さんの身体と心の健康をサポートしています。そのほか、就労支援サービスや自立への相談など社会復帰に向けてのサポートも行っていますよ。
濱中 地域に貢献できる素晴らしいお仕事ですね。ところで、精神疾患を抱える方のサポートに特化したのはなぜですか?

西留麻夢氏
西留 明るい未来があったはずの方々が亡くなると、心が痛みますよね。それで、私と姉で訪問看護ステーションをつくれば、24時間365日、精神疾患を抱える方々が困っているときに、すぐに駆け付けて助けることができると思ったんです。
濱中 確かに精神に疾患があると、突発的に自ら死を選んでしまうこともあると聞きますから、24時間体制というのは助かりますね。
島田 訪問看護を必要としている方々は年代にかかわらず、孤独を感じているケースが多いので、助けを求められたらすぐに動けるようにしておきたいんです。電話で話を聞くだけでも、元気になってくださるケースがありますから、常に対応できる体制を取っているんですよ。また、利用者様の主治医や他の診療所と連携をしながら、利用者様が相談しやすい雰囲気づくりをすることも大切にしています。さらに、主治医に安心して自分の気持ちを伝えられるように、利用者様と病院へ同行することもあります。