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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

電気と消防にリフォーム
真心込めた一気通貫工事

 

喜んでもらうために無償のプラスアルファ

 
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タージン 業界歴約40年という大ベテランの友宗社長。ご自身のこれまでの歩みもぜひ教えてください。
 
友宗 電気工事をしていた父の背中を見て育ち、16歳から型枠大工を始めました。やがて私も電気工事の仕事をするようになり、独立した父と一緒に働き始めたんです。そして28歳のとき、独り立ちしました。
 
タージン まさに叩き上げの職人さんですね。駆け出しの頃は、さぞ厳しい修業時代を送ってきたのではないですか?
 
友宗 昭和ですから「見て覚える」が基本でしたね(笑)。でも振り返れば、要所要所で先輩方が技術をきちんと教えてくれていたんですよ。確かに上下関係は厳しかったものの、そのおかげで自分はいっぱしの職人になれました。若い人には理解されにくいかもしれませんが・・・(笑)。ちなみに、消防設備工事を手がけるようになったのは、父のおかげです。私の将来を見据え「消防施設工事業の免許も取っておけ」と助言してくれたんです。
 
タージン 今の友宗社長と御社があるのも、偉大なお父様や先輩方のご指導があってこそなんですね。私も下積み時代、先輩芸人の方々から叱られて鍛えられました(笑)。昨今はパワハラや過重労働が問題視され、どの現場でも新人さんが守られるようになっています。もちろん良いことですが、何か大切なものまで失われている気もして・・・。そういう意味では、今の若い人は気の毒だと思うんです。
 
友宗 私も同感です。現場で揉まれるのは自分の肥やしになりますからね。実は独立したての頃、自転車で電気工事の現場を回っていまして。兵庫県の芦屋市まで、ペダルを漕いで出向いたこともあります(笑)。そんな無茶ができたのも、先輩職人の皆さんに鍛えてもらった修業時代があったからです。
 
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タージン 芦屋市まで! 友宗社長のパワフルぶりにはお客さんも驚いたことでしょう。
 
友宗 お客様に喜んでもらえると思えば、労力は惜しみませんでした。お客様目線こそ、当時から一貫してきた姿勢です。過去には現場でコンセントのプレートが割れているのを見て、ご依頼外の作業でも無償で交換させていただいたことがありました。そうしてお客様に喜んでいただける仕事に徹してきたことが、今につながっているのかもしれません。
 
タージン 一人ひとりとのご縁を大事にし、目の前の仕事に誠実に取り組んで来られた。その積み重ねがテック・ワンさんの礎になっているわけだ。