緒方　ここまでお話を聞いて、地域社会への思いの強さが伝わってきましたよ。そんな田口代表ご自身のお人柄についても気になりますね。聞いたところによると、アニメがお好きだとか。
 
田口　そうなんです。子どもの頃からアニメが好きで、人気漫画が原作の『NARUTO-ナルト』などを見て育ちました。近年は、SNSの発達により誰でも気軽にイラストなどを発信できるようになったことで、共通の趣味を持つ仲間同士でつながりやすくなった一方で、イラストの盗作問題なども目立つようになっています。さらにはイラスト生成AIの進化によって、そのAIが学習元となるイラストレーターの作風を模倣するといった問題も浮上してきました。これらの著作権に関する問題は、一人のアニメファンとして見逃すことができないと考え、著作権相談員の資格も取得したんです。
 
緒方　著作権相談員という資格があるとは初めて聞きました！　どのような資格なんでしょうか。
 
田口　簡潔に言えば、著作権の相談に専門的に対応できる行政書士であるという証明になります。行政書士は著作権登録や著作権にかかわる契約業務も行なっているんですよ。本来、著作権は創作物が完成した時点で自然と発生するものです。しかし、例えば漫画家のペンネームなど、クリエイターとしての活動名と実名が異なる場合に、文化庁に対して実名登録をしたり、法人が持っている著作権を他社に譲渡する場合などに備えて著作権登録をしたりすることで、法的保護を受けやすくなるんですよ。そのような著作権に関する相談に力を入れていきたいと考えています。
 
緒方　アニメが好きな行政書士さんが著作権を守ってくれるとなると、クリエイターの方々にとって非常に心強いでしょうね。アニメのほかにも、田口代表は横浜DeNAベイスターズのファンだとうかがいましたよ。
 
田口　そうなんです！　なので今日は、緒方さんとお話しできるのをとても楽しみにしていました。