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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

弱視や斜視に対応!
職人の技が成す眼鏡店

 
 
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矢部 眼鏡はファッションではなく医療機器。その人に合う眼鏡は二つとありませんよね。特に、子どもの弱視や斜視に対応する眼鏡の制作は難易度が高そうです。
 
塚田 ええ。人間は両眼から入る情報で脳の中に映像をつくります。例えば、弱視の場合は、質の高い情報が減ってしまい、脳の正常な発達が妨げられることで機能障害を起こすんですよ。当店の役割は、8歳頃までの治療が重要となる弱視の眼鏡作成。また、手術までの期間の両眼視機能獲得を目的とした斜視のプリズム眼鏡を作成することです。生後2~3ヶ月から眼鏡をご用意できるので遠方からのお客様も多く、「ほかの眼鏡店で断られたので、本当にありがたい」と感謝していただけるんですよ。この言葉が私のやりがいになっています。
 
矢部 まさに人を幸せにするお仕事ですね。それは繊細な加工技術が必要なのではと思います。
 
塚田 おっしゃるとおりで例えば、斜視の矯正においては、従来は膜プリズムレンズというものを使っていたんです。ただ、これはレンズに縞模様が入ってしまうため人の目につきやすく、お子さんの場合はいじめの対象になってしまう場合もありました。そこで当店は可能な限りレンズ内にプリズムを組み込むことで、クリアな視界を提供しているんです。
 
矢部 それはお客さんにとっても嬉しい限りですね。最後に、将来の抱負をお聞かせください。
 
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塚田 実は1年かけてクレジットカード決済やタッチ決済を導入しました(笑)。当店は、私が戻って来たことをきっかけに法人化し水曜を定休日にするなど新しい働き方を模索しているところなんですよ。お客様やご家族は大変な状況でご来店されるので、負担や心配事がないようにスムーズに眼鏡を提供できるように工夫していきたいです。眼科診療、視能訓練士教育と一貫して眼に携わってきた私にとってこんなに素晴らしい仕事はありません。
 
矢部 素敵なお言葉を聞けました。塚田社長になら安心して眼のお困り事を任せられますよ。
 
塚田 ありがとうございます! また、特に難しいレンズの加工は今も父が担当している状態なんです。もともと父は正月しか休まず働き続ける性格でしてね。私たちが倒れてしまったらお客様が困ってしまいますから、今後は積極的に従業員を募集し次世代の技術者も育成したいです。半世紀にわたり積み上げた技術や信頼を維持しつつ、お客様のためにという軸でどこまでも挑戦を続けます。
 
矢部 株式会社三光堂眼鏡店さんと出会うことで、人生が大きく変わるお客さんが大勢いらっしゃると私にもよくわかりました。いつまでも末永く頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様のQOLが上がること。これが一番嬉しいですし、やりがいを感じられます。
(塚田貴大)
 

:: 企業情報 ::

株式会社三光堂眼鏡店

〒371-0805 群馬県前橋市南町1-15-1 グリーンハイツ1F

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