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岩垂 野球少年だった私に、友人がバドミントンを勧めてくれたことがきっかけでした。己の力だけを信じて進むという、団体競技にはない魅力に取りつかれ高校時代には本格的に取り組むようになりました。競技を続けながら地元で教員をしていた30代の頃、周囲から「後進の指導に力を入れてみないか」と言われ、指導者の道を歩む決意をしたんです。
亀山 プレーヤーから指導者に転身する際の葛藤はよくわかります。複雑な思いもあったのでは?
岩垂 そうですね。ただ、短期で結果を出すことや、そのためにさまざまな角度から戦略を練ることは選手でも指導者でも変わらないと感じましたし、直感的に選手の長所、短所を見極める勘も身についていたので前向きに考えられましたね。そこで教師を辞め、NPO法人を立ち上げて本格的な指導をスタートしたんです。現在は地域の体育館を利用し、園児から高校生までさまざまな年代の子どもたちを指導しています。
亀山 こちらのアカデミーでは岩垂理事長のご経験を活かし、実技面はもちろん、メンタル面の指導にも力を入れておられ、保護者向けのメンタルトレーニング・考え方トレーニングも実施しているとうかがいました。競技に向き合う本人だけでなく、保護者にもサポートを行うのはなぜでしょう?