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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

新車を超えた輝きを提供 熟練技術のコーティング
8Carat 代表 田中佑軌

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 愛知県出身。小学5年生で1型糖尿病を発症。人生に絶望した時期もあったものの、後悔のなく生きることを決意し、さまざまなことに果敢に挑戦するようになった。やがて国家一級自動車整備士を取得し、愛知日産自動車(株)で整備士として活躍。日産整備士の中での最上級の称号「マスターテクニシャンHITEQ」を獲得した技術を活かし、顧客にさらに寄り添うべく、8Caratを創業した。
 
 
 
「新車以上の輝きを提供し、感動してもらいたい」。そんな決意を胸に日々コーティング作業に打ち込むのが8Carat(エイトカラット)の田中佑軌代表だ。類まれなる技術と実績、そしてこだわり抜いた液剤と一台一台作品をつくる気持ちで挑む姿勢で、他社には真似できないセラミックコーティングを実現している。そんな田中代表の歩みから人生観、仕事に対する思いまで、サッカー元日本代表の小倉隆史氏が鋭く迫った。
 
 
 

1型糖尿病を人生の彩りと捉え挑戦の人生へ

 
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インタビュアー 小倉隆史(サッカー元日本代表)
小倉 名古屋市で車のコーティングや整備、カスタマイズを手がける8Caratさんにお邪魔しています。田中代表は昔から車がお好きだったのですか?
 
田中 3歳の時点で一日中RCカーのタイヤ交換をしていたそうです(笑)。小学1年生の時には10分の1サイズのRCカーを自分で一から組み立てていましたよ。
 
小倉 天賦の才があったのでしょうね! 好きなものが早期に見つかって打ち込めるなんて素敵な人生だ。
 
田中 私は小学5年生で1型糖尿病を発症したんです。医者から「一生注射を打ち続ける必要がある」と突きつけられて、人生に絶望しました。当時は本気で死にたいと思ったこともありましたね。ですが、「ここで死んだら負けの人生だ」と気付いたんです。その後は「今死んでも後悔のない生き方をしよう」と決意し、どんなことにも死ぬ気で挑戦するようになりました。今では「1型糖尿病は、私の人生の彩り」と捉えていますよ!
 
小倉 その境地に至るまで本当に大変だったと思います。辛い時期を乗り越え、今こうして前向きに人生を歩んでいる。どん底を経験して得るものがありますよね。私は若手の時、大怪我をしてしまい手術をしました。リハビリに1年半かかり、オランダで夜一人、誰もいないホテルで自問自答しましたが、そんな辛い日々を送る中で、最終的に前向きに転換するしかないと気付いたんです。今ある自分の中でやっていくしかない、今の自分は嫌いじゃないなってなれたんですよね。そうすると、人間って余裕が生まれてくるんですよ。ですから、田中代表のポジティブマインドはとても共感できます!