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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

爪のレスキュー隊を養成 健康寿命を伸ばしたい!
福祉爪ケア普及協会 代表 小林ようこ

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 八重樫東(元ボクシング世界王者)
八重樫 福祉爪ケア専門士の資格を立ち上げ、爪のレスキュー隊を世に送り出している福祉爪ケア普及協会さん。小林代表が爪に着目したきっかけは何だったのでしょう。
 
小林 私はもともと、ネイルを学んで2013年に同年代の女性を対象に「大人のためのネイルサロン スパイスネイルズ」を開業しました。その数年後、介護が必要になった父の足の爪を久しぶりに見て、信じられないほど変形していることに驚いたんです。「足が痛い」「歩きたくない」と嘆いていた原因がこれだと気付いて、担当のケアマネージャーさんに相談したものの、「年を取ると誰でもこうなる」で片付けられてしまいました。
 
八重樫 でも、爪のせいで歩けないのなら改善できるはずですよね。
 
小林 ええ、ケアをすれば必ずよくなると信じた私は、独学で技術を身に付けて父の足の爪を整え、ブログやSNSにアップしたんです。すると「自分の親の爪も施術してほしい」というご依頼が殺到しまして。訪問ケアを続け、2020年に当協会を設立し、後進の育成に乗り出しました。
 
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八重樫 そのような経緯で、おしゃれから福祉へとネイルの目的が変わっていったのですね。足の爪が変形すると歩きづらくなるだけでなく、さまざまな疾患の元にもなるのでは?
 
小林 八重樫さんのおっしゃるとおりなんですよ。歩くときに全体重がかかる足の爪が変形すると体のバランスが崩れて、歯の噛み合わせまで悪くなってしまいます。片頭痛の原因になることもあるのに、一般的にはあまり知られていません。そもそも歩くと痛いと言って動かずにいると、ますます体が弱ってしまいますよね。そこで元気なうちに爪のケアを始め、ご高齢者の健康寿命を伸ばすことを当協会のミッションとしています。
 
八重樫 素晴らしい取り組みだと思います。ちなみに福祉爪ケア専門士とは、どのような技術を持つ方々なのでしょう。