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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

全盲だからこそ気付く
地域に貢献する鍼灸院

 
 
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濱中 具体的な痛みに苦しんでいるお客さんだけでなく、今の時代は「なんとなく調子が悪い」「精神的な悩みを相談したい」という方もいらっしゃるのでは?
 
冨田 ええ。特に若い世代の方は「体がしんどい」と言って来院されたとしても、話を聞いていると、その原因が実は人間関係や今いる環境に対する悩みだったりストレスだったりすることもありますね。そのようなときは施術しながらあえてたくさんお話をするようにしています。それでほとんどの方は1回の来院でスッキリしてお帰りになりますよ(笑)。
 
濱中 お客さんには、自分の中に溜まった嫌なものをすべて吐き出してもらいたいですよね。
 
冨田 はい。私の目標は来院された方が“なりたい自分”を叶えるためのサポートをすること。そして、空鍼癒院を地域の駆け込み寺にすることです。また、当院のお客様はバレエやゴルフなどスポーツを楽しんでいらっしゃる方も多いんですよ。そこで、バレエのケガを予防する講座もスタートさせる予定です。
 
濱中 ますますお忙しくなる冨田代表ですね。将来の抱負はいかがでしょうか。
 
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冨田 私のように開業する全盲の鍼灸師はかなり少なくなりました。それは健常者の鍼灸師が増えて競争が激しくなり、視覚障がい者が独立するリスクが高まったことが原因です。だからこそ、私は自分が成功し障がい者でも活躍できることを証明したいんです。それがお客様や街でいつも声をかけてくださる地元の皆様への恩返しにもなると思っています。私が受けている恩を若い鍼灸師につなげ社会の発展に貢献したいんです。
 
濱中 鍼灸師さんだけでなく、目が不自由な方が躍進できる社会にしたいですよね。
 
冨田 おっしゃるとおりです。障がい者の雇用は法律で義務付けられました。でも、企業に雇われるより、個人の力で事業を興したいと考える障がい者がいてもいいと思うんです。そのような障がい者を後押しするためにも私がまず今の事業を発展させる。そうして、鍼灸を天職にして社会貢献しようとする視覚障がい者の仲間を増やすことが私のビジョンです!
 
濱中 障がい者の方々に明るい未来を提供するためにも、冨田代表の頑張りが欠かせませんね。私も応援していますので第二、第三の冨田代表が生まれるよう突き進んでください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様と心を通わせること。一人ひとりと全力で向き合って、全力で話して、全力で施術して・・・気持ちのこもった「ありがとう」をもらえたときは最高に幸せです。
(冨田晋作)
 

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株式会社愛康堂/あん摩・はり・きゅう 空鍼癒院

〒600-8416 京都府京都市下京区烏丸通高辻下る薬師前町714 烏丸松原ビル301号

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