福島　たまにですね。その代わりといっては何ですが、介護タクシーを利用されるお年寄りの方に、「不用品回収などのご用向きはありませんか」とよく声をかけています。施設に入ると自宅の荷物に不要な物が出てくるので、喜ばれることが多いですね。
 
井上　仕事を取ってきてくれるので助かっています。こういう仕事は広告宣伝よりも声をかけたり、かけられたりの関係が大切で、奈良の田舎で働いていたときには、屋根工事の最中に下から「私の家もお願い」と頼まれたことが何度もありました。そういう偶然のつながりがあったからこそ、内装リフォームや遺品整理にも発展して、ここまで事業を増やす結果になったんだと思います。
 
畑山　信頼を寄せられていることの証だと思います。先ほど大雪の被害のお話をされていましたね。屋根修理などをしていると、緊急で現場へ向かう場面もあるのでは？
 
井上　ありますね。ですから、携帯電話を肌身離さず持ち歩いて、夜寝るときも傍らに置き、いつ着信があっても必ず出るようにしています。お客様のもとへすぐに駆け付けるのが私のモットーなので、そこは徹底しているところです。
 
畑山　本当に井上代表は便利屋さんに勝るとも劣らないフットワークの軽さで、頼み事をする側はありがたい限りですよ。それに、話し方がとてもソフトですし、昔ながらの頑固一徹な職人さんのイメージとはだいぶ違います。