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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

時代の先端を駆け抜ける
士業界の粋なお祭り男

 

採算度外視で船を愛するエンターテイナー

 
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畑山 前回お話をうかがう中で印象的だったのは、大倉代表が熱く語られていたお祭りの話でした。大倉代表は、小さいときから“お祭り少年”だったんですか?
 
大倉 いえいえ、幼い頃はお祭りにはまったく縁がなかったんですよ。実際に関わるようになったのは39歳のときでした。畑山さん、大阪の天神祭りはご存じですか?
 
畑山 もちろんですよ。日本三大祭りの一つですよね。
 
大倉 おっしゃる通りです。天神祭りは千年以上の歴史を誇るお祭りでして、わかりやすくいうと、大阪天満宮のご祭神・菅原道真公を地元の氏子たちが日頃の御加護に感謝する意味で日帰り旅行にお連れするお祭りです。最も有名なのが、大川の船渡御。百隻もの船が大川を行き交う神事です。当時私は大阪青年会議所の一員で、そこが出す船のしつらえを担当していまして。そこから20年、青年会議所を卒業後も天神祭りに関わらせていただき、船長も何度か務めました。そうした縁で、お花見シーズンには自分で遊覧船をチャーターして、川下りを企画しています。天神祭りでは船に乗れる人が限られるので、もっと多くの方々に船の楽しさを知ってもらいたいと思い、このイベントを始めたんですよ。船ではお弁当や飲み物はもちろん、焼き立てのたこ焼きもお出しするんです。乗船料はいただきますが、ぶっちゃけ毎回赤字ですよ(笑)。
 
畑山 ご自身で企画されるとはすごいですね。焼き立てのたこ焼きも気になります。どうやってご用意されるのでしょうか?
 
大倉 時間指定で、船の通り道の橋に持ってきてもらうんですよ(笑)。
 
畑山 なるほど! 船上で熱々のたこ焼きが食べられるなんて、お客さんは嬉しいでしょうね。
 
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大倉 はい、おかげ様で大好評です。ありがたいことに、毎年楽しみに遠方から来てくださるリピーターのお客様もたくさんいらっしゃいます。先日は、お孫さんと一緒にご乗船いただいたご年配の方が「良い冥土の土産ができた」と喜んでくださいました。船では、私が関わっているだんじり祭りの若い衆の鉦や太鼓を打ち鳴らすお囃子も聞けるんですよ。これは特に女性のお客様に好評です。
 
畑山 そういえば、大倉代表はだんじり祭りにも関わっていると前回おっしゃっていましたね。
 
大倉 はい、天神祭りで世話役をやっていたときに、お祭り好きの方々とたくさん知り合いまして。そんなご縁からだんじり祭りにも関わるようになったんですよ。
 
畑山 船上でだんじり祭りを盛り上げるお囃子が聞けるなんて、皆さん喜ばれるでしょう。老若男女問わず楽しませる、まさにエンターテイナーです!