佐々木 市場勤めの父を見て育ち、私も18歳から市場に出ました。その後、スーパーの青果担当をしていた時期も含め、ずっと青果関連の仕事をしています。父の代から続く長いお付き合いの生産者さんもいますよ。
タージン それだけのご経験があれば目利きにも自信があるでしょうし、これまでに培った人脈も豊富でしょうね。ところで卸業といっても、まさきフルーツさんでは具体的にどういった取り組みをされているのでしょう。
佐々木 生産者と直接取り引きを行い、品質や味にこだわった生産物だけを提供しています。昔は農家さんも、つくるだけつくって市場に出したらお金になったものの、今は計画生産してやっていかないと生活できない状況です。それもあって、若い担い手がどんどん減っているんですよ。そんな中でも、頑張って良いものをつくろうと努力している農家さんはたくさんおられます。そういった方にアドバイスを差し上げて、より良い経営に導き、農業で生計を立てられるようにするのが私の仕事です。
タージン なるほど。とりあえず売れば良いというものではなくて、売るための付加価値をつけていく必要があるわけですか。今は野菜や果物の種類もずいぶん豊富になりました。その中から佐々木社長が目利きをしてより良いものを選んでいると。
佐々木 ええ。実際に生産者さんのもとに何度も通ってコミュニケーションを取りながら、どう売っていくのかという販路を含め一緒に模索しています。生産物に対して自信を持ってもらいたいですし、売りになるような特徴やこだわりのあるものをつくる必要がありますから、時には厳しいことを言うこともあります。すべては、生産者さんを守るためなんですよ。私は、今のままでは農業が衰退していってしまうと危惧しています。
佐々木 ええ。実際に生産者さんのもとに何度も通ってコミュニケーションを取りながら、どう売っていくのかという販路を含め一緒に模索しています。生産物に対して自信を持ってもらいたいですし、売りになるような特徴やこだわりのあるものをつくる必要がありますから、時には厳しいことを言うこともあります。すべては、生産者さんを守るためなんですよ。私は、今のままでは農業が衰退していってしまうと危惧しています。