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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高層ビルの大切な骨格
鉄筋工事を真摯に担う

 

業界の荒いイメージを一新したい

 
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クリス 安全意識のほかにも、時代とともに変わった点はありますか?
 
藤井 言葉遣いやマナー意識が大幅に改善しました。職人が仕事をするのは自社ではなく現場。例えば、その現場付近で路上喫煙をしていたら、近隣の方にどう思われるでしょう。現場でタバコを吸いながら仕事をするのは当然だめですし、弊社では駐車場に車を停めて出てくる瞬間から吸わないように指導しています。
 
クリス 徹底していますね。確かに、どの業種においてもマナーは大事です。
 
藤井 ただ、他社の職人でも誰か一人が現場で喫煙してしまうと、職人全体に悪いイメージがついてしまいます。一部の会社だけでなく、業界全体で徹底しなければならないのが難しいところです。大手の仕事になると、評判次第で出入り禁止になってしまいますからね。現場ではいくつもの企業が出入りし、数千の人が関わることもあるので、まずはそれぞれのトップが職人とコミュニケーションを円滑にして指導を徹底し、現場でも他社の職人やスタッフと良好な関係を築けるようにする必要もあります。
 
クリス そう考えると、社内教育はとても重要ですよね。
 
藤井 ですので、横柄な態度を取りがちな職人には「偉そうにせず、気持ちの良い言葉を使おう。技術とマナー、両方が備わってこそ一人前!」と厳重に注意しますよ。現場にいると安全管理上大きな声で叱る必要もあるので、傍からは荒々しく見えるかもしれませんが(笑)。
 
クリス 藤井代表のお話で、今の建設業界はカッコよくてスマートというイメージに変わってきました。それに、藤井代表は優しそうな人柄で親しみやすいですね。
 
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藤井 ありがとうございます(笑)。まさにこの仕事は、優しさが肝要です。例えば、会社から与えられた道具類を常に丁寧に優しく扱う姿勢は、他人や仕事に対しても表れます。もし現場で他の職人に体が当たっても、すぐに謝れる心遣いがあれば無駄な諍いも起きません。逆に、道具を適当に投げるなど雑な扱いをする人は、仕事や安全意識も疎かになりがちです。
 
クリス そう考えると、本当に優しい人ほど仕事ができる、ということかな(笑)。
 
藤井 同感です。私の考え方はこのご時世に「熱すぎる」と言われますが(笑)、誰もが気持ち良く働ける現場をつくり、「建設業界=怖い」というイメージを払拭したいですね。